(2009年4月16日付 英フィナンシャル・タイムズ紙) ティモシー・ガイトナー氏はロイド・ブランクファイン氏を自由にさせてやるべきだろうか? ゴールドマン・サックスの会長兼CEO(最高経営責任者)であるブランクファイン氏は、同社が米国政府の息苦しい支配を振り払う最初の大手銀行になることを切望している。ガイトナー氏は米財務長官として、それを認めるかどうか決めなければならない。 公的資金返済を急ぐ理由 ブランクファイン氏の主張は魅惑的だ。ゴールドマンの将来――そして世界の金融システムの将来――がどうなるか分からないように見えた昨年秋に受け取った100億ドルの税金を返済するのは、ゴールドマンの「責務」だというのである。 ゴールドマンは今、うまくやっているように見える。今週は、18億ドルの最終利益という予想外に堅調な第1四半期決算を発表した。 ゴールドマンはここ数週間、公的資金の返済を