トップ > Chunichi/Tokyo Bookweb > 書く人 > 記事一覧 > 記事 【書く人】 日本人が受けた恩恵『儒教の歴史』 中国思想史家・小島毅さん(55) Tweet 2017年6月25日 紀元前の中国で誕生し、日本や韓国、ベトナムなど東アジアに広がった儒教の通史を一人で書き切った。「共同執筆だとどうしても文体や主張が違って読みにくいので、自分で全部を書けないかお願いしました。蛮勇ですね」と笑う。 本書は儒教の倫理・道徳の教えだけでなく、「礼楽」と呼ばれる祭祀(さいし)や儀礼の教説を丁寧に追う。現代の中国や台湾でも礼楽の宗教性は注目されず、「儒学」「儒家思想」と呼ばれることが多い。「儒教は仏教、道教と並ぶ『教(きょう)』なんだと知ってほしいと思います」 専門は中国宋代(九六〇~一二七九年)の儒教。紀元前五、六世紀の孔子を祖とする儒教は、宋代に変質し、朱子学(しゅしがく)を
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