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ブックマーク / www.webchikuma.jp (5)

  • 「ケア」は弱者のための特別な営みではない――生きづらい社会から脱するために|ちくまプリマー新書|竹端 寛|webちくま

    洗濯物が溜まっていない、きちんと服が片付けられている、身の回りのそこかしこにケアがあります。生産性至上主義の社会からケア中心の社会への転換を考える、『ケアしケアされ、生きていく』より「はじめに」を公開! ケアって、一見すると「弱者のための特別な営み」のように思う人も多いでしょう。でも、実はあなたの日常がなめらかに、つつがなく廻っているのは、普段意識していない、気づかないところで、ケアがうまく埋め込まれているのです。 例えば、洗濯物や洗い物が溜まっていない、きちんと皿や服が片付けられている、歯ブラシや洗剤、トイレットペーパーのストックが買いそろえられている、布団が干されていて、賞味期限が切れる前に材がうまく使われ、冷蔵庫のストックは補充されている……。これらは、誰かが気にかけないと維持されない、という意味で、ケアです。また、あなたが今、ここに生きているのは、これまで赤ちゃんの時から膨大な「

    「ケア」は弱者のための特別な営みではない――生きづらい社会から脱するために|ちくまプリマー新書|竹端 寛|webちくま
    o-v-o
    o-v-o 2023/10/13
    “ ジョアン・トロントという政治学者は、ケアに五つの種類があると述べています。1関心を向けること(Caring about)、2配慮すること(Caring for)、3ケアを提供すること(Care giving)、4ケアを受け取ること(Care - receivi
  • 二十一世紀の日本の首都に於ける超高層ビルの林立はその国の凋落を予言しているように思えてならない|些事にこだわり|蓮實 重彦|webちくま

    蓮實重彥さんの連載時評「些事にこだわり」第15回を「ちくま」9月号より転載します。延々とつづく渋谷駅周辺の再開発。東横線の地下化はじめ誰も便利になったとは思っていないはずの一連の大工事は都市再開発法によると「公共の福祉に寄与することを目的とする」そうなのだが、当に? との疑問についてお話しさせていただきます。 避けようもない暑い日ざしを顔一面に受けとめながら、タワーレコードの渋谷店で購入した海外の雑誌を手にしてスクランブル交差点にさしかかると、すんでの所で信号が赤となってしまう。階段を降りて地下の通路に向かう方法もあるにはあったが、年齢故の足元のおぼつかなさから灼熱の地上に立ったまま青信号を待つことにしていると、いきなり、かたわらから、女性の声がフランス語で響いてくる。ふと視線を向けると、「そう、シブーヤは素晴らしい」と「ウ」の部分をアクセントで強調しながら、スマホを顎のあたりにあてた外

    二十一世紀の日本の首都に於ける超高層ビルの林立はその国の凋落を予言しているように思えてならない|些事にこだわり|蓮實 重彦|webちくま
    o-v-o
    o-v-o 2023/09/24
  • 『現代文解釈の基礎』と出会って、僕は人になろうと思った|『現代文解釈の基礎』と出会って、僕は人になろうと思った|読書猿|webちくま

    現代文の名参考書として知られる、遠藤嘉基/渡辺実 著『着眼と考え方 現代文解釈の基礎〔新訂版〕』が、10月11日にちくま学芸文庫より文庫化して刊行されました。文庫化発表直後から大反響となり、またたく間に3万部を突破。大きな反響の火付け役は、ベストセラー『独学大全』(ダイヤモンド社)で10ページ以上にわたり書を紹介した読書猿さんでした。書の解説も手掛けられた読書猿さんに、『現代文解釈の基礎』への熱い思いと、復刊までの道のりをインタビューしました。 聞き手:斎藤哲也さん(ライター・編集者)&筑摩書房編集部 ▼復活劇の舞台裏 ――今回、ちくま学芸文庫から『現代文解釈の基礎』が復刊されることになりました。読書猿さんのツイートが弾みとなって、ちくま学芸文庫としては異例の初版部数であるばかりか、発売前に重版が決まったとうかがっています。 読書猿さんは、『独学大全』にある国語の独学法を指南するパート

    『現代文解釈の基礎』と出会って、僕は人になろうと思った|『現代文解釈の基礎』と出会って、僕は人になろうと思った|読書猿|webちくま
    o-v-o
    o-v-o 2021/11/01
  • 第17回 『日本霊異記』|日本思想史の名著を読む|苅部 直|webちくま

    最初の仏教説話集 薬師寺に属する僧であった景戒<きょうかい>が撰述した『日霊異<りょうい>記』(正式な書名は『日国現報善悪霊異記』)は、弘仁年間(八一〇年~八二四年)に成立したと考えられており、景戒の経歴については、このの末尾近くに収められた説話にその人の自伝風の回想が見えるほかに、伝記資料はほとんどない。 日ではこのあとの時代に、『今昔物語集』に代表されるような仏教説話集が数多く編纂されることになるが、これはその嚆矢をなす書物である。その意味で、日に生きる人々が仏教に触れたときに感じた動揺や、その信仰へと人々を導いた基礎にある、憧れの心情を知るための手がかりとして、重要なテクストと言えるだろう。漢文で書かれた書物であるが、以下、引用は小泉道校注『新潮日古典集成 日霊異記』(新潮社、一九八四年)の訓読文による。 もちろん欽明天皇の時代とされる仏教の伝来から二百年がすぎ、すでに

    第17回 『日本霊異記』|日本思想史の名著を読む|苅部 直|webちくま
    o-v-o
    o-v-o 2021/05/16
  • 「武士はどこから生まれたのか」は謎のまま|ちくま新書|webちくま

    歴史の半分にも及ぶ期間を支配してきた武士。しかし、その武士がどこで、どうやって生まれてきたのかは、実ははっきりとした答えが出ていない日史最大級の謎であった。その謎に挑んだ『武士の起源を解きあかす』の序章を公開いたしますので、ご覧くださいませ。 武士は正体不明 「武士」とは結局、何だったのだろう? 歴史学は、右の問いにまだ答えを出していない。そういわれたら、読者諸氏は信じられるだろうか。私は信じられなかった。それが書の執筆動機だ。 右の問いがなぜ重要なのか、なぜ解明されないまま今日に至ったのか、などといった事情については、油断すると無限に書けてしまう。多くの専門家は、そうした事情・経緯を一般向けのでも丁寧に追跡し、紹介する必要があると信じている。しかし、結論が出せなかった経緯など、研究者には多少の意味があっても、一般の読者にはどうでもよかろう。一般書に必要なのは、学界がたどり着い

    「武士はどこから生まれたのか」は謎のまま|ちくま新書|webちくま
    o-v-o
    o-v-o 2019/05/25
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