宮台真司の『野獣系で行こう!!』(朝日文庫)で宮台真司と小室直樹の対談を読んでびっくり。なんといまだに「田中角栄のロッキード裁判は反対尋問が認められなかった異常な裁判だ」という話しをしているのである。対談自体は10年ほど前のものだが文庫になったのは2001年であり、いまだに売られているのだからその後も公式に撤回してはいないわけである。 すでに忘れておられる方も少なくないとは思うが、「反対尋問」云々は当時いろいろあったロッキード裁判批判のなかでもダントツでレベルの低い代物である。どれくらい低いかと言えば、この説を熱心に唱えていたのが渡部昇一であった、と書けばわかる人には(笑)わかるだろう。これは贈賄側であるロッキード社のコーチャン、クラッターへの嘱託尋問調書が証拠採用された件を指していっているのだが、2人は裁判に証人として出廷してはいない。それゆえ、そもそも反対尋問が問題になることなどあり得
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