著作権保護期間の延長問題を考えるフォーラムは15日、「著作権には何が欠けているのか ─創造の円環(サイクル)を廻しつづけるために」という公開トークを開いた マンガやアニメ、ゲームを語る上で、外せないのが「パロディー」の文化だ。日本ではオリジナルの作品を元にした「二次創作」が主流で、例えば、コミックマーケットなどで売られている同人誌や、ニコニコ動画のMADムービーなどが分かりやすい例になる。 そのパロディーが、著作権を論じる上でひとつのキーワードになるという。15日に開かれた公開シンポジウムでは、法律や社会におけるパロディーの扱いについて白熱した議論が交わされた。 怒られるのは「愛が伝わっていないから」 文筆家で編集者の竹熊健太郎氏は、日本のパロディー文化をこうまとめる。 竹熊氏 パロディーはマンガの世界では昔からあったが、今は数が非常に多くなっている。プロの漫画家でも、商業誌に連載を持ちな