[Simon Wren-Lewis, “Bill Mitchell’s fantasy about Labour’s fiscal rule,” Mainly Macro, June 14, 2019] MMT論者の一部が労働党の財政信認ルール (FCR) に行っている突拍子もない攻撃について,前回の記事でとりあげた.あの記事は経済学者でない人たちに向けた文章だったので,ビル・ミッチェルが財政ルールについて広めている幻想に紙幅を無駄に割いたり読者を退屈させたりしたくはなかった.ただ,そういう幻想の1つが Twitter のレスで何度も送られてくるので,ここでまとめておきたい. その幻想とは,イングランド銀行にはどういうわけがノックアウトのタイミングを決められるというものだ.ノックアウトとは,財政信認ルールが棚上げされて,経済を景気後退から脱出させるのに必要なだけの財政刺激策を打てるときを指
![サイモン・レン=ルイス「労働党の財政ルールについてビル・ミッチェルが広めている幻想」(2019年6月14日)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/8d71ff5111e05619a10d29bb40d7aebaa75c8fbc/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fs0.wp.com%2Fi%2Fblank.jpg)