本当は「チンギス紀」の読書感想文を書こうと思ったのだが「まだ熱い」と思っていい感じに冷えたであろう三国志にすべく再読したらバカみたいにはまってしまった。何度目だよ読むの。俺にはそういうところがある。ご理解頂きたい。 北方三国志の主人公は前半が呂布で後半が馬超であることに疑う余地はないと劉備は思った。 特に、呂布。北方先生は呂布を書きたくて三国志書き始めたんじゃないかというぐらい、呂布。武人・軍人としてパーフェクトかつ戦場指揮官として作中でも比肩しうる者がないほどのつよつよキャラが呂布である。 呂布の率いる500騎の隊は全員漆黒の馬に漆黒の鎧で固められ、呂布の指揮の下、一塊になって動く「黒い獣」である。北方先生がのちに水滸伝やチンギス紀で描く無敵騎馬隊の原型ですらあると言える。 呂布は首に赤いスカーフを巻いている。黒い甲冑の上から赤いスカーフを巻いてくれていたのは嫁である。既にこうして血を流
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