博多発東京行きの新幹線「のぞみ34号」の台車に亀裂が入り、破断寸前の状態だった問題で、JR東海は20日、新幹線が1週間停車したままになったJR名古屋駅からの撤去費用を、車両を保有するJR西日本に請求する方針を明らかにした。請求額はこれから計算するという。 JR東海の柘植康英社長が同日の定例会見で、「原因分析が落ち着いた段階でJR西に話をさせていただく」と述べた。新大阪駅で乗務員がJR西からJR東海に交代する際、運行に問題ないと引き継がれたという。京都駅を過ぎて異臭を確認しても、途中停車せずに名古屋駅まで走らせた判断については、「適切だった。むしろ新大阪で床下点検をしていただきたかった」と話した。