【ロンドン8日AFP=時事】世界3大テノールの1人、スペインのホセ・カレーラスは8日付の英紙タイムズに掲載されたインタビューで、オペラからの引退を宣言した。 かつて白血病を克服したカレーラスだが、タイムズ紙に、オペラの役に求められる過酷な要求にもはや応えることができなくなったと述べた。カレーラスは、「自分に合ったレパートリーでのコンサートができればそれで十分だ。私のオペラのキャリアは終わった」と語った。 カレーラスは、ルチアーノ・パバロッティ(イタリア)、プラシド・ドミンゴ(スペイン)とともに世界の3大テノールと呼ばれた。パバロッティは既に2007年9月にすい臓がんで死亡しており、カレーラスの引退表明で3大テノールのうち、オペラの舞台に残っているのは71歳のドミンゴだけとなった。 【関連ニュース】 ・ G・エステファンが4月に最後のコンサートツアー ・ 〔写真特集〕クラシック音楽