タラグ、ターホー、ダヒ、サコーラス、ザバディ……。これらが何であるか、ご存知だろうか。タラグはモンゴル、ターホーはハンガリーと、すべて世界各国でつくられている発酵乳、いわゆる私たちが“ヨーグルト”と呼んでいる食べ物の名前である。 前回、ブルガリア人のソウルフードとして話を聞いたヨーグルト。それまでは白くどろっとした発酵乳はすべてヨーグルトだと思っていた。しかし、家畜の乳や発酵させる菌、つくり方の違いによって種類は多岐にわたり、本来のヨーグルトとはブルガリアやトルコで食べられている発酵乳の一つにすぎなかった。 グルジアはマツォーニ いまや世界的にも広義にヨーグルトの名が使われているが、古代から各地で独自につくられてきた発酵乳をその土地の人びとはヨーグルトとは呼ばない。まったく別の食べ物と捉えているのだ。思い入れが強いほどなおさらであり、それを感じたのはブルガリアの話を聞いたほんの2週間後のこ
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