【エルサレム=井上道夫】パレスチナ自治区ガザ南部のラファとエジプトを結ぶ密輸用トンネル内で28日、パレスチナ人4人が死亡、6人が負傷した。医療当局者は、ガスを吸い込み、呼吸ができなくなったのが死因と説明している。 ガザを支配するイスラム組織ハマスの内務省は、エジプト当局がトンネルに毒ガスを注入したと非難している。 同国政府は昨年末ごろから、密輸の取り締まりを強化しており、トンネルを遮断するため地中に鉄壁を埋める作業を始めている。イスラエルはハマスなどの武装勢力がトンネルから武器を密輸していると主張。米国を通じて、エジプト政府に取り締まりの強化を求めているとされる。
【エルサレム=井上道夫】分裂が続くパレスチナの主要組織ファタハとハマスの和解協議は、期限とされる26日までにハマスがエジプトの仲介に応じず、頓挫した。ファタハを率いるアッバス自治政府議長が、来年1月に自治政府の選挙を実施すると発表したことに、ハマスは猛反発。対立は深刻化しており、パレスチナはヨルダン川西岸とガザの分断状態が固定化しかねない危機にさらされている。 エジプト政府が示した和解案をハマスが拒否したため、当初は26日に予定されていたカイロでの署名式典は中止になった。 「イスラエルに対する抵抗権を明記しない限り、署名には応じない」。ハマスは従来の主張を繰り返すだけで、拒否の理由について詳細を明らかにしていない。 ガザのパレスチナ人記者の間では、ハマス自体が内部分裂し、意見調整ができなかったという見方が出ている。ハニヤ首相を軸としたガザの指導部と、政治部門最高指導者のメシャール氏を
【エルサレム=吉武祐】イスラエル軍は4、5両日、パレスチナ自治区ガザを攻撃し、過激派組織・イスラム聖戦の幹部ら3人を殺害した。ほかに重傷1人を含む数人の負傷者が出たという。イスラエル放送などが伝えた。 ガザを支配するイスラム過激派ハマスとイスラエルが1月18日に「停戦」状態に入った後も、イスラエルはガザの密輸用トンネルの破壊などは続けてきたが、戦闘員を狙ったのは初めて。ガザ北部からイスラエル南部へのロケット弾攻撃が2月末から頻発してことへの報復とみられる。 イスラム聖戦側は声明で3人の死亡を確認し、イスラエル側が停戦を望んでいないことを示したとして、ロケット弾攻撃を激化させると宣言した。
【エルサレム=井上道夫】国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)は6日、パレスチナ自治区ガザを支配するイスラム過激派ハマスが支援物資を横取りしたとして、ガザへの物資搬入を中止したと発表した。 ガザの境界検問所付近に保管していたトラック10台分の小麦とコメが5日夜、ハマス政府と契約したトラックに持ち去られたという。UNRWAは「支援物資が返還され、ハマス政府が再発防止を保証するまで搬入を中止する」としている。 ロイター通信によると、ハマス政府のアルクルド社会福祉相は「トラック運転手の誤解によるもの」と釈明している。ただ、UNRWAによると、ハマスは今月3日にも、ガザの国連施設から3500枚の毛布と食糧400セットを持ち去ったという。 UNRWAはガザで約90万人に食糧支援を実施している。
シリア在住のイスラム原理主義組織ハマス指導者マシャル氏が、「パレスチナ人を代表する唯一の組織」と認知されてきたパレスチナ解放機構(PLO)に代わり、ハマス主導でパレスチナ人を代表する新たな組織結成を目指すと表明、波紋を広げている。 PLOはパレスチナ自治政府のアッバス議長率いるファタハなど各派を束ねる連合組織で、アッバス氏はPLO議長を兼務。対イスラエル武装闘争を掲げ、1993年のPLOとイスラエルとのパレスチナ暫定自治宣言(オスロ合意)に反対する強硬派ハマスは、PLO外の組織だ。 新組織構想はエジプトの仲介で進められているファタハとハマスの和解協議の障害になりつつあり、実際に結成されれば両者の亀裂は拡大、オバマ米政権が積極関与を表明した中東和平の行方にも影響を与えそうだ。(共同)
ガザ地区境界線に広がる、イスラエルの「自動殺傷ゾーン」 2008年12月 8日 国際情勢 コメント: トラックバック (0) Noah Shachtman 米国政府は、不法入国者を警戒するために、米国とメキシコの国境沿いに多数のセンサーを搭載した監視塔の列を設置し、限定的ではあるが成果を収めつつある。 一方イスラエルも、独自の国境監視塔を建設しているが、こちらの監視塔は、遠隔操作ができる自動機銃を備えている。 『Sentry Tech』(ハイテク歩哨)と呼ばれるこの監視塔は基本的に、サイロの上に搭載された遠隔操作式の攻撃用設備だ。[イスラエルの退役大佐である]David Eshel氏は、『AVIATION WEEK』のブログ『Ares』で次のように説明している。 「敵対行動をしているとおぼしき標的を検知し、それがSentry Techにある武器の射程範囲にある場合、指定された標的を攻撃し殺
パレスチナ自治区のガザ市で16日、イスラム原理主義組織ハマスの治安部隊と、有力氏族のドゥグムシュ一族の間で数時間にわたる戦闘があり、双方の計11人が死亡、数十人が負傷した。ガザ地区では、昨年のハマスによる制圧後、最大規模の武力衝突。 ハマス治安部隊は、前日に一族のメンバーを逮捕しようとして隊員が殺害されたことに対し、容疑者引き渡しを要求して一族の居住地区を包囲攻撃した。一族には犯罪集団や国際テロ組織アルカイダの支持者がいるとされ、昨年の英BBC放送の記者拉致にも関与した。(共同)
イスラム原理主義組織ハマスが昨年6月、パレスチナ自治区ガザを実効支配して以降、ハマスに対する住民の不満が高まっている。ハマスは対立勢力やメディアを弾圧し、イスラエルによる経済封鎖にも有効な手を打てずにいる。「統治経験」の不足ゆえに行政の不手際も露呈しており、熱狂的なハマス支持によって築かれた“ハマス王国”は揺らいでいる。 (ガザ市 黒沢潤) 「彼らは結婚式をぶち壊した」。ハマスと対立するファタハの支持者が最近挙げた結婚式に出席したガザ住民(46)は、怒りに震えた。銃を手にしたハマスのメンバーが式場に乱入し、飾られていた黄色い花をすべて取り払うよう命じ、そむけば式場を破壊すると脅したというのだ。 ガザを実効支配して以降、ハマスはこの地区の武器をほぼ手中に収め、主な政敵も逮捕した。地元の記者は「ハマスは理想的な『警察国家』を築きつつある」と評した。
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イスラエルによる封鎖を受けるパレスチナ自治区ガザ地区とエジプトの国境の壁が23日、爆破され、大量のガザ住民がエジプト側に流入したことで、国境の町、ラファハ周辺は“解放区”の様相を呈していた。ガザを実効支配するイスラム原理主義組織、ハマスは封鎖戦略に風穴を開けることに成功し、イスラエルからは、電気や水の供給を含めエジプトが責任を持つべきだという“ガザ完全切り離し論”も飛び出した。エジプト政府は、25日午後から無条件の流入を阻止するとガザ住民に通告、流入を制限する動きを見せているものの、事態収拾の行方は依然、混とんとしている。(エジプト東部ラファハ 村上大介) ラファハから約40キロ西のエルアリシュ中心部。壁爆破から丸1日以上たった24日夜も、Vサインを突き出すガザ住民数十人を荷台に載せたトラックが次々と到着、通りのカフェなどでくつろいでいた“先着組”から拍手がわき起こった。 「ガザにはパンも
2007年8月31日、ガザ市(Gaza City)で行われたデモで、身柄を拘束されるファタハ(Fatah)支持者。(c)AFP/MOHAMMED ABED 【9月1日 AFP】ガザ地区(Gaza Strip)で8月31日、イスラム原理主義組織ハマス(Hamas)に対する抗議集会が開催され、1万人以上のパレスチナ人が参加した。この抗議活動は、2か月前にハマスがガザ地区を制圧してから最大規模となる。 集会後には複数のデモ行進が発生、ハマス治安部隊が鎮圧にあたり、2人の欧米人ジャーナリストが負傷した。また、ガザ地区南部のラファ(Rafah)では約5000人が参加する集会が行われ、参加者によるハマスの治安部隊への投石をきっかけに衝突が発生、10人が負傷した。目撃者によると、デモの参加者は木の棒で殴打され、また拘束者もでたという。 抗議活動を呼びかけたマフムード・アッバス(Mahmud Abbas)
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