【エルサレム=井上道夫】パレスチナ自治区ガザ南部のラファとエジプトを結ぶ密輸用トンネル内で28日、パレスチナ人4人が死亡、6人が負傷した。医療当局者は、ガスを吸い込み、呼吸ができなくなったのが死因と説明している。 ガザを支配するイスラム組織ハマスの内務省は、エジプト当局がトンネルに毒ガスを注入したと非難している。 同国政府は昨年末ごろから、密輸の取り締まりを強化しており、トンネルを遮断するため地中に鉄壁を埋める作業を始めている。イスラエルはハマスなどの武装勢力がトンネルから武器を密輸していると主張。米国を通じて、エジプト政府に取り締まりの強化を求めているとされる。