東京・池袋のカフェで6日深夜に起きた射殺事件で、殺人未遂容疑で現行犯逮捕された中国籍の曹剣平容疑者(54)が1月、妻に暴力をふるったとして110番通報されていたことが、警視庁への取材でわかった。殺された女性は曹容疑者の妻の何梅娟さん(51)で、警視庁は夫婦間のトラブルが事件につながったとみている。 組織犯罪対策2課によると、1月15日未明、娘とみられる女児(11)から「夫婦げんかをしている」と通報があった。曹容疑者が何さんを殴ったり蹴ったりしたという。板橋署員が板橋区の自宅に駆けつけた時にはけんかは収まっていた。何さんに大きなけがはなく、被害届は出されなかった。7月1日深夜には、今度は曹容疑者が「妻子がいなくなった」と110番。荷物もなくなっており、この日から別居していたとみられる。 曹容疑者は6日午後10時40分ごろ、豊島区池袋2丁目のカフェテリアで、同席していた何さんに拳銃2発を発砲。