【産経】[特報・追う] 山形・庄内沖 韓国漁船の“落とし物”[06/10/02] 山形県鶴岡市の庄内沖海底に大型コンテナが何個も沈んでいる。韓国船籍の貨物船が落としたもので、タラの優良漁場に大きな影響を与えていた。漁連の強い要望を受けた山形県は、これまでに3個を引き上げたが、かかった費用は約4億円。あまりの高額で、これ以上の引き揚げは難しい情勢だ。県は韓国側の船主を相手取り、引き上げ費用の返還を求める訴訟を準備するが、船主側は法的根拠がないことをたてに頑として支払いに応じない。あいも変わらぬ海の“逃げ得”。漁業関係者の泣き寝入りはいつまで続くのか。(指宿伸一郎) 外国船籍の船舶が、日本近海で起こす事故は全国各地で相次いでいる。国内では、茨城県沖に座礁した北朝鮮船籍「チルソン号」の座礁・重油流出事故(平成14年)も記憶に新しい。 座礁した外国船籍の多くは、支払い能力や船主責任保険(PI保険)