1981年ダイヤモンド社入社。週刊ダイヤモンド編集部に配属後、エレクトロニクス、流通などの業界を担当。91年副編集長となり金融分野を担当。01年から04年5月末まで編集長を務める。主な著書に「ドキュメント住専崩壊」(共著)ほか。 辻広雅文 プリズム+one 政治・経済だけではなく、社会問題にいたるまで、辻広雅文が独自の視点で鋭く斬る。旬のテーマを徹底解説、注目の連載です。 バックナンバー一覧 私たちは常に経済成長を追い求める。成長戦略を政権に要求する。だが、経済成長とは何だろうか。果たして、どれほど人々の幸福に結びつくのか。斉藤誠・一橋大学大学院教授は新著『競争の作法――いかに働き、投資するか』(ちくま新書)で、「戦後最長の景気回復」を検証し、経済成長の欺瞞をあぶり出した。 ―日本社会は豊かであるが、それが人々の幸福には結びついていない。あるいは、日本の豊かさは捏造されたものだ、と本書で執
すくらむ国家公務員一般労働組合(国公一般)の仲間のブログ★国公一般は正規でも非正規でも、ひとりでも入れるユニオンです。 一昨日のエントリー「失業・生活苦の自殺が急増し富裕層資産が激増する世界第2位の富裕層大国ニッポン」 を前振りにしての続きです。(全面展開はあきらめて、コツコツと1つずつ行きたいと思います) いまの日本社会は、一方に富が蓄積され、もう一方に貧困が蓄積されてしまう倒錯した税・社会保障システムを持っています。その倒錯したシステムの一端を示すデータを紹介します。 下のデータは、それぞれの国において、人口を所得に応じて「所得の低い人20%」「所得中位の人60%」「所得の高い人20%」に分けて、それぞれが、社会全体の総所得と総負担(税金・社会保険料)をどれだけシェアしているかを主要先進国の2005年のデータで調べたものです。ようするに階層別に所得がどれだけあって、税金と社会保険の負担
資本主義経済の特徴のひとつが「私有財産制」にあるように、これまでの経済発展の中では、「より豊かになる」とは「より多くを所有すること」でした。 食料から始まって、衣服、家電、車、家、不動産、(一夫多妻制においては)妻、お金、会社(生産手段)と、何でもより多くを所有している人が“豊かな人”“豊かな生活を送っている人”であると認識されてきました。 ところが、世の中は今、より所有しない時代へ向かっています。 より所有しない生活こそが、より豊かで高度に発達した生活スタイルなんだと。そういう時代に向かっている気がします。 最近は個人が自分の蔵書をデジタル化するのが流行ってると聞きますけど、それ以外でも、基本的にすべてのものが「非所有(非保有)」の方向に動いているんじゃないかな。 ・持ち家より、賃貸を住み替える。 ・マイカーを持つより、レンタカーやタクシーを利用する。 ・本を持つより、必要に応じて図書館
ぎりぎりセーフというのはこのことを言うのではないだろうか。国会運営のことである。野党時代の連携ならまだしも、基本的な主義主張が異なる政党が連立を組んで政権を樹立する。そのつけとして、今国会には必ずしも国民の共感を得られていない内容の重要法案がいくつか提出されていた。 それが会期末近くでの内閣総辞職、新内閣発足を受け、辛うじて成立を免れたのである。多くの国民が望んでもいない政策が進められること、これは国家国民にとっての不幸である。道連れで未成立となった残念な法案もあるが、連立の弱みから小政党の主張を丸のみにした法案が日の目を見なかったことにホッと胸をなでおろしたのは筆者だけではあるまい。会期を延長しなかった背景には、単に参院選を目前に控えての有利不利の判断にとどまらない新首相の見識と覚悟があったものと思いたい。 参院選後の臨時国会で通すという約束が与党間でできている法案もあるようだが、選
24日に公示される参院選で、関西を地盤に活動する比例代表の立候補予定者らが公示日の選挙運動の開始時間をめぐり、やきもきしている。街頭演説などには「七つ道具」が必要だが、比例代表は各政党が東京の中央選挙管理会(総務省)に届け出ることになっており、東京から離れた地域では道具が届くまで選挙運動ができないためだ。数時間のタイムラグとはいえ各比例陣営はこの時間差を埋めようと必死だ。 菅首相も各党幹部も…すること無し!? 「え、ほんまかいな」。公職選挙法では、街頭演説用標旗や拡声器に付ける選挙運動用表示板などの七つ道具がなければ街頭演説や選挙カーに乗っての運動はできないと定めている。大阪を拠点に民主党から出馬予定の落語家、桂きん枝氏の陣営は5月中旬、初めて届け出と運動開始のタイムラグに気づいてあわてた。 公示日には菅直人首相ら党幹部も相次いで大阪入りして街頭演説が行われるが、午前中は七つ道具がないため
中国広東省でホンダ系部品工場のストライキや台湾系電子機器メーカー従業員の連続自殺が起きたことを受け、中国共産党宣伝部が5月末、国内メディアに対し「類似の事案も含め報道を禁止する」と通知し、違反すれば責任者らの処分を検討するとの厳しい方針を出していたことが23日分かった。中国紙関係者が明らかにした。 共産党宣伝部は国内メディアにほぼ毎日、指示を出しているが、責任者の処分に言及するのは「事態を深刻に受け止めている場合」(同関係者)という。中国メディアは当初、ホンダ系部品工場のストなどを詳しく伝えていたが、通知後はほとんど報じられなくなった。 スト報道禁止の通知は6月中旬にもあらためて出された。(共同)
【ワシントン=望月洋嗣】オバマ米大統領は22日、アフガニスタン駐留米軍トップのマクリスタル司令官が米誌にオバマ政権高官への批判や侮辱的発言をした問題について、「拙劣な判断だった」と非難した。更迭の可能性については「最終的な決断をする前に直接話したい」とし、23日に予定される同司令官との会談後に判断する考えを示した。ホワイトハウスで代表取材記者の質問に答えた。 ギブズ大統領報道官によると、オバマ氏はローリング・ストーン誌に掲載されたマクリスタル司令官の記事を22日に読み、怒っていたという。ギブズ氏は「すべての選択肢が検討されている」と更迭の可能性を否定しなかった。 マクリスタル司令官は、泥沼化するアフガンでの戦いを好転させるため、オバマ大統領の肝いりで約1年前に着任。3万人の増派を伴う米軍戦略を担っていた。しかし、ローリング・ストーン誌の記事で、オバマ大統領が増派決定に時間をかけたことを
日直のボウシータです。この連載、一週間お休みをいただきました。 お休みをいただいているあいだに、ワールドカップの初戦・第2戦を観に行っていたわけではなく、神戸で村上春樹にかんする小さなシンポジウムに出ておりました。 さて、「大義」に引きずられて、正しいことを、自動的に、声高に言う人たちの話を続けます。今回は、正しいことを自動的に声高に言うことに慣れてしまって、気がついたら勢いで大間違いを絶叫してしまうケースです。 紀伊國屋書店といえば書店チェーンですが、ここには出版部もあって、PR誌も出ています。季刊《scripta》という簡素でお洒落な表紙の雑誌です。 私の手もとにこの雑誌の2008年夏号があります。連載陣は、私の連載にも出てきた批評家の斎藤美奈子さんをはじめ、都築響一・森達也・内堀弘など豪華な顔ぶれで、この号では勝間和代・内澤旬子の両氏が書評を担当している。 8本の連載のひとつが、上野
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