がん患者から摘出された腎臓のがん部分を除いて移植する「修復腎移植臨床研究」の中間報告が2011年5月18日、ワシントンで開かれた米国泌尿器科学会で発表され、注目を集めた。発表した研究責任者の小川由英・東京西徳洲会病院顧問 (腎臓病総合センター長代行) は「修復腎が有効利用できることは十分理解されたと思う」と話している。 徳洲会宇和島病院の万波誠医師らが行っていた「修復腎移植」が明らかになると日本移植学会などが「危険だ」と反対、厚生労働省は2007年、正式な臨床研究以外の修復腎移植を禁止した。そこで徳洲会グループは2009年に2種類の臨床研究を企画し、現在も「移植」を進めている。中間報告はその1つで、がん患者から提供された腎臓を第三者に移植する臨床研究に関するものだ。 全員が人工透析をやめられた 小川さんによると、提供したのは直径4センチ以下の腎臓がんを持つ51歳から79歳の男性5人。腎臓を
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