販売低迷に悩む個人向け国債をてこ入れしようと、財務省は変動10年債の利率の算定方式を変更し、7月発行分の金利を引き上げる。イメージキャラクターの「コクサイ先生」も、短文投稿サイトのツイッターでつぶやきPRを開始するなど、投資家への売り込みに懸命だ。低金利でうまみの少ない個人向け国債のイメージを払拭し、東日本大震災の復興財源確保に向けた増発が避けられない国債の安定消化につなげる。 「個人向け国債は元本や利子の支払いを国が責任を持って行う金融商品です」。ツイッターで毎日律義に宣伝するコクサイ先生は「メタボ気味で顔が大きいことをちょっと気にする40代男性」の設定だ。財務省は「同世代の投資家がホームページに目を通してもらえるきっかけになれば」と期待する。 コクサイ先生がアピールするのは、利回りに敏感な40代の買い手が多い10年債の新しい利率。従来の算定方法は、直近の長期金利(7月発行分は1・17%