日本共産党の小池晃副委員長は29日放送のテレビ朝日系「TVタックル」に出演し、憲法9条について各党議員らと討論しました。中国・北朝鮮の脅威を口実に9条を変えて「国防軍」の創設などを訴える自民党議員に正面から反論し、対案を示す共産党の存在感が鮮明になりました。 佐藤正久防衛政務官(自民)は北朝鮮のミサイルや中国軍艦の海洋活動の拡大をあげ、「今の9条では国家・国民の命を守ることができない場合も出てきている」などと不安をあおり、改憲を主張。小池氏は「これまでの政府解釈でも日本を守ることは、個別的自衛権の話だったではないか」と反論。9条があったために、海外での武力行使が禁止され、自衛隊の海外派兵や、集団的自衛権の行使の歯止めになってきたと指摘しました。 議論は自民党が改憲草案で示している集団的自衛権の行使や、「国防軍」に波及。佐藤氏は「憲法には国連憲章が認める自衛権も書かれていない。自分の国を守る