自民党の鳩山邦夫元総務相は15日、党執行部に離党届を提出した。鳩山氏は党執行部批判を強め、14日のテレビ番組でも、新党構想について、「覚悟は完全にできている。新党は絶対にできる。(5月の)連休前でしょうかね」と語っており、夏の参院選を新党で戦う意向を示していた。
自民党の鳩山邦夫前総務相は12日、福岡県久留米市の久留米大で開かれたシンポジウムで、01年に自殺した元衆院議員の家族にも自殺者がいると述べたうえで「自殺というのは、やはり何らかのDNAが働いているのではないかと言われる。久留米大で研究していただければありがたい」と語った。自殺には遺伝性があると誤解を招きかねない発言だけに、今後、批判を浴びそうだ。 シンポジウムは鳩山氏の祖父でブリヂストン創業者の石橋正二郎氏の生誕120年を記念し、開かれた。
町田徹(ジャーナリスト) 【第81回】 2009年06月26日 最後まで出来レースだった日本郵政騒動 真相究明阻んだ上げ潮派の圧力 「かんぽの宿」叩き売りの「出来レース」疑惑に始まった日本郵政騒動が、西川善文社長の続投を認める「出来レース」で幕を閉じようとしている。続投を拒んでいた鳩山邦夫氏に代わって総務大臣に登用された佐藤勉氏が22日、機能する見込みの乏しい経営諮問会議の新設などを盛り込んだ非公式段階の業務改善報告や生温い社内処分と引き換えに、錚々と西川続投に同意したからだ。 ちなみに、日本郵政が公式に業務改善報告を提出したのは、この2日後の24日のこと。露骨な続投容認姿勢に、国会では早くも麻生政権の西川氏再任責任を問う声があがっている。 鳥瞰すると、浮き上がってくるのは、小泉純一郎元首相ら上げ潮派が、4年前の郵政選挙で得た衆議院の3分の2議席という数の力を盾に、“お仲間”の西川社
鳩山邦夫総務大臣が、事実上更迭されてからというもの、元秘書の筆者に対しても、各メディアからの問い合わせが続いている。そのほとんどが「鳩山新党の可能性はあるのか?」というものである。 そうした問いに対して、筆者の答えはいつでも同じだ。 「選挙前にはありえない。でも、選挙後はわからない」 元秘書の立場から答えるのも憚られるが、今回は若干ジャーナリストではなく、元秘書の立場から鳩山氏を論じてみる。 羽田孜氏に恩を感じて 新進党結党に参画 じつは、筆者の働いていた5年間だけでも、鳩山邦夫氏は3つの新党の設立に関わっている。 最初は新進党だった。94年当時、旧・改革の会に所属し、事実上無所属だった鳩山氏は、政権交代可能な二大政党制を視野に入れた政界再編を目指して、海部俊樹元首相や小沢一郎氏の率いる新進党結成の列に加わったのだ。 当時の役職は、新進党広報企画委員長。ちなみに直属の部下は小
日本郵政・西川善文社長の更迭を求めていた鳩山邦夫総務相が辞任した。この連載では、既に政局の焦点が「鳩山兄弟」と指摘していた(第19回)。今回の辞任劇もその延長線上にある。ただ、鳩山(邦)氏はなぜ総選挙直前の時期に、麻生内閣支持率激減に直結する行動に出たのか。また、離党や新党結成はあるのか。今回は補足説明を行いたい。 まず、鳩山(邦)氏の政治家としての歩みを振り返る。93年に自民党を離党後、新進党を経て民主党結党に参加、副代表就任。しかし99年の東京都知事選出馬で民主党を離党し、落選後自民党に復党した。しかし鳩山(邦)氏は、05年の衆院選に母方の祖父の出身地である福岡6区から出馬して当選するまで選挙区が定まらなかった。また、復党後しばらくの間「無派閥」だった。離党を繰り返した鳩山(邦)氏に自民党内は冷淡だったと言える。鳩山(邦)氏は政治的に「根なし草」であった。 鳩山(邦)氏の転機は、セ
西川善文氏は、「最後のバンカー」と呼ばれているのだそうだ。 どういう意味だろう。 「ラストエンペラー」は、文字通り「最後の皇帝」だった。帝国自体が滅亡した以上、新しい皇帝が出てくる道理はない。だからこれはわかる。「最後の卒業生」という言い方も理解できる。廃校した学校から卒業生が出るはずはない。当然の話だ。 「最後のバンカー」の場合、ちょっとニュアンスが違う。 今現在でも銀行員は存在しているし、これからだって出て来る。銀行というシステムが崩壊に向かっているわけでもない。 とすると、ここで言う「最後の」は、単純な「ラスト」ではない。 「最後の典型的な」ないしは、「ラスト・グレート」みたいな、そういう含意だ。最後の偉大な銀行家。ま、お世辞だよね。銀行の人たちの日常言語だ。彼らはお世辞しか言わない。そういうことになっている。お世辞を言わない銀行員に会った経験を持っている私は、たぶん運が悪いのだと思
株式会社NO BORDER代表取締役。社団法人自由報道協会代表。元ジャーナリスト。1968年福岡県生まれ。都留文科大学卒業。テレビ局記者、衆議院議員公設秘書、ニューヨーク・タイムズ東京支局取材記者、フリージャーナリストなどを経て現在に至る。著書に『石原慎太郎「5人の参謀」』 『田中真紀子の恩讐』 『議員秘書という仮面―彼らは何でも知っている』 『田中真紀子の正体』 『小泉の勝利 メディアの敗北』 『官邸崩壊 安倍政権迷走の一年』 『ジャーナリズム崩壊』 『宰相不在―崩壊する政治とメディアを読み解く』 『世襲議員のからくり』 『民主党政権は日本をどう変えるのか』 『政権交代の内幕』 『記者クラブ崩壊 新聞・テレビとの200日戦争』 『暴走検察』 『なぜツイッターでつぶやくと日本が変わるのか』 『上杉隆の40字で答えなさい~きわめて非教科書的な「政治と社会の教科書」~』 『結果を求めない生き方
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