国の規制緩和で大阪府内のタクシー台数が大幅に増え、運転手の収入が激減したなどとして、府内のタクシー運転手4人が国を相手取り、増車や運賃値下げの許認可取り消しと1人当たり50万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が25日、大阪地裁であった。西川知一郎裁判長は「規制緩和後、競争は激化しているが、著しい供給過剰や運転手の賃金水準が低下したとは認められない」として原告側の請求を退けた。 タクシー業界の規制緩和をめぐっては、平成14年2月の改正道路運送法施行で、タクシー台数の需給調整規制が廃止され、運賃についても認可制が採用された。このため、府内のタクシーは14年で約2万300台だったが17年には約2万3000台に増加。原告側は「過当競争で賃金が低下し、労働時間と交通事故の増加を招いた」などとして17年10月に提訴していた。
オペラハウス「ローマ歌劇場」の日本公演で、イタリア人指揮者のジャンルイジ・ジェルメッティ氏が、オーケストラを指揮すると発表されたためチケットを購入したのに、開演当日に変更されたのは契約違反として、観客の男性が主催者の朝日新聞社などにチケット代や慰謝料など計約25万円の賠償を求めた訴訟の判決が29日、東京地裁であった。片田信宏裁判長は請求を棄却した。 片田裁判長は、指揮者の変更はローマ歌劇場側の都合で、主催者側には「やむを得ない事情だった」と指摘。その上で「パンフレットにも変更の可能性を明示しており、契約違反には当たらない」と結論付けた。 判決によると、平成18年9月、滋賀県立芸術劇場で公演されたオペラ「トスカ」で、公演当日になって指揮者がジェルメッティ氏からアントニオ・ピロッリ氏に変更された。
生活保護制度の見直しに伴い、70歳以上に支給されていた「老齢加算」を廃止したことは、「生存権」を保障した憲法に違反するとして、東京都内の73〜84歳の高齢者12人が、墨田区や青梅市など居住する自治体7区3市に廃止決定の取り消しを求めた訴訟の判決が26日、東京地裁であった。大門匡裁判長は、老齢加算廃止を合法と認め、原告の訴えを退けた。 京都や神戸など全国8地裁で係争中の同種訴訟で初めての司法判断で、今後の訴訟に影響を与えそうだ。 老齢加算は、70歳以上の生活保護受給者に一定額を加算支給する制度で、昭和35年に創設。高齢者には消化の良い食品や暖房などが必要として、生活保護費に上乗せして月額約1万8000円が支給されていた。しかし、厚労省は省内の専門委員会の提言を受けて、18年度から廃止した。 裁判は、老齢加算廃止の違憲・違法性が争われた。高齢者側は、廃止によって食費を切りつめるなど節約を強いら
少女にみだらな行為をしたとして逮捕された際に実名報道され、名誉が失墜したとして、沖縄県内にある公立中学校の男性教諭(35)が、NHKと民放の計4社に総額約4600万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、那覇地裁は4日、請求を棄却した。 大野和明裁判長は「青少年を指導する立場にあり、一層高い倫理性を要求される公立中学校の教諭についての実名報道は相応の合理性がある」と指摘、「本件の実名報道は社会的に許容されており、違法性はない」と述べた。 判決などによると、教諭は昨年3月、女子中学生にみだらな行為をしたとして、県青少年保護育成条例違反容疑で逮捕されたが、11月に起訴猶予処分となった。 教諭は、沖縄県警による逮捕と実名発表は違法として、県も併せて提訴したが、審理が分離され、現在も係争中。
芸能活動を理由にした退学処分は不当として、タレント、小泉麻耶(本名・林出麻耶)さん(19)が学校法人桐朋学園(東京都調布市)の処分の無効確認を求めた訴訟の判決で、東京地裁八王子支部は27日、訴えを棄却した。 桐ケ谷敬三裁判長は判決理由で「原告は芸能活動禁止という学校の方針を無視して活動を続けた。強く非難されるべき行為であり、退学処分は社会通念上、やむを得ない」と述べた。 判決によると、小泉さんは平成16年4月、桐朋学園が運営する桐朋女子高に入学したが、16年7月に写真集を発売。9月には週刊誌のグラビアに水着姿が掲載され「在学中の芸能活動を禁じた学校の指導方針を大きく逸脱した」として同10月、退学処分となった。 判決について、小泉さんは「卒業したいという気持ちを裁判所に理解してもらえず残念です」とのコメントを出した。桐朋学園の弁護士は「学校の教育方針を正当に受け止めてくれた」と話した。
杉野隼三ちゃんの遺影を前に記者会見する父、正雄さん(左)と母、文栄さん=12日午後、東京・霞が関の司法記者クラブ 東京都杉並区で平成11年、割りばしがのどに刺さった保育園児、杉野隼三(しゅんぞう)ちゃん=当時(4)=が、杏林大付属病院(東京都三鷹市)で受診後に死亡した事故で、園児の両親が、病院を経営する杏林学園と診察した医師(当時)の根本英樹被告(39)=1審無罪、検察側が控訴=に計約9000万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が12日、東京地裁であった。加藤謙一裁判長は「診察に過失はなかった」として両親の訴えを退けた。両親は控訴する方針。 事故では、東京地検が根本被告を業務上過失致死罪で起訴。1審東京地裁は18年3月、過失を認める一方、延命可能性を認めず無罪としていたが、民事では医師の過失についても認定しなかった。 訴えていたのは、隼三ちゃんの父、正雄さん(56)と母、文栄さん(50)。訴訟
メリーランド州Rockvilleにて、7歳の少女を何度もレイプした男が告発されていたのですが、裁判所が訴えを棄却したそうです。理由は、男が西アフリカの言葉しか話せず、その通訳を探すのに時間がかかりすぎたためだそうです。 詳細は以下の通り。 Interpreter Trouble Ends Sex-Abuse Case - washingtonpost.com リベリアからの移民、Mahamu Kannehは2004年8月に少女に複数回暴行をはたらいたとして逮捕されました。彼はリベリアとシエラレオネで10万人ぐらいしか使う人のいないVai語の話者でした。検察は、Kennehが高校や短大に行っていたこと、刑事と英語で話していたことを指摘しましたが、裁判所指定の精神科医が通訳を使うよう勧めたため、裁判所は通訳を使うことにしました。 ところが、最初の通訳は事件の事実を知って動揺して法廷を飛び出して
スパイスハム製品「Spam」の商標権を保有するHormel Foodsは、迷惑メールを指す言葉として使用される場合の「spam」について、欧州連合全体で通用する商標として登録しようとしたが、この試みは失敗に終わった。 Hormelは、「迷惑メールの回避、差し止めサービス」および「コンピュータソフトウェアの作成および保守、特にネットワークサービスを組み合わせた技術コンサルタント、(ジャンクメールに関する)専門知識や技術サービスおよび技術コンサルティングサービスの提供」に言及する際に使用される商標として「spam」を登録しようとした。 Hormelは、欧州連合の下部組織である欧州共同体商標意匠庁(OHIM)に対する訴えのなかで、一般には「spam」という言葉が連想させるのは、ジャンクメールに関してではなく、「スパイシーハムの一種」である食品だ、と述べている。 しかし、OHIMはHormelの主
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