無線通信機能も内蔵した、今時の心臓ペースメーカ事情 2008年11月26日 サイエンス・テクノロジーIT トラックバック (0) (これまでの 木暮祐一の「ケータイ開国論」はこちら) ケータイの電磁波が「心臓ペースメーカに悪影響を与える…」と大騒ぎしていたのは、もはや“昔の話”になろうとしているのかもしれない。心臓ペースメーカの老舗であるメドトロニック社の日本法人を訪問する機会があり、最新の心臓ペースメーカの事情を伺うことができた。その技術や機能に驚かされるばかりだったので、本稿にてご報告しておこう。 現代の心臓ペースメーカは“心臓を管理するコンピュータ”だ メドトロニック社の歴史は古く、世界初の電池式体外型心臓ペースメーカ開発者でもあるアール・バッケン氏により1949年、米国ミネソタ州ミネアポリスで設立された。医療機器の修理請負から医療機器の販売・修理へと事業を広げ、生体工学技術を応用し