公園や裏庭で、ひとしきり激しくカラスたちが大声で鳴き声を上げていることがある。だが、この黒い軍団は単に騒いでいるだけではなく、彼らなりの弔い儀式をしているのかもしれないと専門家は言う。 アメリカ、ワシントン州シアトルにあるワシントン大学鳥類保護研究所のカエリ・スウィフト博士は、カラスが互いにどのように危険について学習し合い、仲間の死を見て、どのような反応を示すのかを研究している。 ほかの大多数の生物と違って、カラスは仲間の死に強く反応し、群れをなして大騒ぎするという。 このように仲間の死に対して強い感情を示すのは、クジラ、ゾウ、霊長類など一部の生物だけだ。 これはどういうことなのか?さらに詳しく研究するために、スウィフトはシアトル近辺に生息するカラスに、死骸に見立てたカラスの剥製を見せつけて、その反応を調べる実験を行った。 You’ve Heard of a Murder of Crows