日経電子版マーケットのコラム「豊島逸夫の金のつぶやき」の一覧ページです。
12月が始まりました。12月は、ドル/円の年間値幅平均が3月に次いで大幅な、「一年で2番目にドル/円が大きく動く月」です。そんな12月に、10月末の「黒田緩和2」以降急加速したドル高・円安が、ついに2007年以来になる120円を超える動きになるか、そして円安はいつまで続くのかについて考えてみたいと思います。 ◆一年でドル円が2番目に大きく動く12月 10月末の黒田緩和2以降、ドル高・円安は急加速となりました。ただこの動きは、日米金利差では全く説明できないものです。また、ドル高・円安は株高でも説明できる範囲を大きく超えた動きになっています<資料参照>。 ※<資料>はコチラ⇒https://hbol.jp/?attachment_id=15020 今年に入ってからのドル/円と日経平均の関係からすると、最近のドル高・円安は日経平均が2万円を超えることを先取りした動きということになります。では、日
目先の金融市場では、米金利とドル/円の相関が薄れる可能性がある。少なくとも年内は、米金利が低下する一方、ドルは小じっかり推移すると見ている。ドル/円は117.50─120.50のレンジの中で、アップサイド寄りをねらっていき、年末の着地は119.50円辺りではないか。 米国の景気が堅調だということは、市場ではコンセンサスになってきており、今週末の米雇用統計などの経済指標へのドル/円の感応度はあまり高まりそうにない。こうした状況下で焦点となりそうなのが、物価統計だ。 為替への波及は間接的と見られるが、原油価格の下落による経済への影響が注目を集めている。物価上昇速度が遅くなれば、米連邦準備理事会(FRB)や日銀、欧州中央銀行(ECB)が目標とするインフレ率の達成が難しくなり、日欧では追加緩和期待が高まりやすいし、米国では利上げ期待が後退するムードも出てきやすい。 先行きを見るには消費者物価指数(
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