ドルは昨日117円半ばを付けた後に反発してきたが、薄商いの中、買い遅れた実需筋のフローが大きく出ているとみている。金利差の関係を超えた円安にはリスクオンの雰囲気が必要だが、現在の世界情勢はほぼ逆。ギリシャの国債利回り上昇やロシア・ルーブル史上最安値更新、中国の経済減速懸念など、かなりリスクオフ警戒モードとなっている。反発の背景はドル高や円安への期待感ではなさそうだ。 リスクオンの状況であれば、衆院選における与党の勝利は株高・円安につながるだろうが、日本の選挙結果だけでリスクオフムードを払しょくすることは難しいだろう。むしろ与党の勝利を織り込む形で株高・円安が進んできた部分もあると思うので、選挙後は材料出尽くしでドル売り/円買いが優勢になる可能性にも留意が必要だ。 来週最大の注目イベントである米連邦公開市場委員会(FOMC)は、どう転んでもドル安/円高要因になる可能性がある。例えば、声明文の