2010年に行われたロシアの国勢調査によると、沿海州のウラジオストクに住むウズベキスタン人は7109人、アルメニア人は1635人、アゼルバイジャン人は1252人となっている。ロシア人が47万人と圧倒的多数を占めるが、70の国籍、民族の人が暮らしており、観光客のあまり来ない第2の繁華街、フタラヤ・レチカーの路上では非常に頻繁に見かける。 その中には、上述の数字には含まれていないが、数千人に及ぶと見られる北朝鮮人もいる。北朝鮮国民の新規雇用は、国連安全保障理事会の対北朝鮮制裁で禁じられているが、ロシアは、制裁に反して北朝鮮労働者を積極的に雇入れ、労働力不足の激しい沿海州やシベリア、ウクライナとの前線に近い地域や占領地域に送り込んでいる。 外国人労働者の間ではトラブルがしばしば発生する。今回事件が起きたのは、ウラジオストクからはるか内陸に入ったシベリアのザバイカリエ地方の中心都市、チタでのことだ