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書評に関するokishima_kのブックマーク (41)

  • 面白い仕事とは何か - 書評 - とんでもなく面白い 仕事に役立つ数学 : 404 Blog Not Found

    2012年09月11日22:30 カテゴリ書評/画評/品評Math 面白い仕事とは何か - 書評 - とんでもなく面白い 仕事に役立つ数学 出版社より献御礼。 とんでもなく面白い 仕事に役立つ数学 西成活裕 添え状より 「ものづくりの現場にもっと数学を!」 二重の意味で、禿同。「激しく同意」かつ「著者の禿頭にかけて同意」(失礼:-)。 以下、書の内容そのものというよりなぜ私がそれに同意するのかについて書く。書の実例はあまりに面白いのでそこをネタばれせずに紹介するにはそうする他なかったので。 書「とんでもなく面白い 仕事に役立つ数学」は、「渋滞学」「シゴトの渋滞、解消します!」の著者による、仕事場における数学のススメ。それにしてもこのタイトルもう少しどうにかならなかったか。説明的だけど退屈すぎだし、なにより前著「とんでもなく役に立つ数学」にかぶる。一般論だが学者な著者は、書名をもっと

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  • 「悪意の情報」を見破る方法

    ニセ科学、デタラメ統計に振り回されないための入門書。 「嘘は三種類ある。嘘、真っ赤な嘘、そして統計だ」という冗句があるが、これをもじったタイトルが秀逸だ"Lies, Damned Lies, and Science"。これは、嘘つきサイエンスの告発でもある。 科学や技術について考えるのに役立つ視点を提供するとともに、問題の質をはっきり鮮明にとらえることを目的としている。「書は世界を見るための新しいレンズなのだ」と勇ましく言い切る。たしかに同意するが、ネットに出回るデマ学説や詭弁に慣れ親しんだ人には喰い足りないかも。 「マイナスイオン」や「コラーゲン」の胡散臭さを、そのメカニズムから説明し、遺伝子組換品を「フランケンフード」と呼ぶ底意地を指摘する。「地球温暖化」や「ダイオキシン」といった、評価が『多様化』した事例を解説する姿勢が良い。単純に白黒つけられないものには、「ここまでは分かっ

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  • Rakutenization - 書評 - たかが英語! : 404 Blog Not Found

    2012年06月29日06:03 カテゴリ書評/画評/品評Logos Rakutenization - 書評 - たかが英語! 同社吉岡氏経由で著者より献御礼。 たかが英語! 三木谷浩史 2012-06-28 - 未来のいつか/hyoshiokの日記 書は、英語で苦しんでいるすべての人にお勧めしたい。 With all due respect, you are wrong. なぜなら、書は英語に関するではないからだ。 そして、著者の言うところの"Englishnization"に関するでも実はない。 書は Rakutenization のなのだ。 書「たかが英語!」にはENGLISHNIZATIONという副題がついているが、この時点で「このに従えば英語が上手になる」という考えはKONA☆GONAに飛び散る。 だってこれ、Engrishだもの。 English だとしたら、

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  • 「悲しいけどこれ商売なのよね」 - 書評に代えて - 機動戦士ガンダム THE ORIGIN : 404 Blog Not Found

    2012年06月13日00:30 カテゴリ書評/画評/品評Love 「悲しいけどこれ商売なのよね」 - 書評に代えて - 機動戦士ガンダム THE ORIGIN 機動戦士ガンダム THE ORIGIN (全23巻; 愛蔵版続刊中) 安彦良和 一部献御礼。 いつかなるべく短い書評を書かなきゃと思いつつ書きあぐねてきたのだけれども、あるtweetが背中を押してくれた。 作「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」は、いまや「ファーストガンダム」というレトロニムが必要になったほど広がった「ガンダムワールド」の元祖にして"Gundam Economy"の源流、アニメ「機動戦士ガンダム」を、同作のアニメーターでもあった作者が漫画化したもの。ストーリーはほぼ劇場版三部作に沿ったものとなっている。 あまりに有名なオープニングナレーション 人類が増えすぎた人口を宇宙に移民させるようになって、既に半世紀

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  • 作品から商品へ - 書評 - 職業としてのAV女優 : 404 Blog Not Found

    2012年06月12日20:00 カテゴリ書評/画評/品評Art 作品から商品へ - 書評 - 職業としてのAV女優 出版社より献御礼。 職業としてのAV女優 中村淳彦 P. 237 おわりに 書はAV女優でもしようかな?と思っている女性や、娘を持つ親達に読んでほしい。 私はまさに後者に該当するのだが、まったくもってその通り。 これだけ「おいしくない」仕事、滅多にないのではないか。 書「職業としてのAV女優」は、就活入門ではない。書はAV女優になった後の話である。どれくらい稼げるのか。どれくらい続けられるのか。そして辞めた後どうなるのか… その実態は、私の想像以上に「市場成熟後の普通の人気稼業」であった。 オビより 日当3万円、倍率25倍、年齢不問 つまり、漫画家や作家と同じ。希望者は山ほどおり、デビューしても持続可能性に対する保証は一切ない。金の必要に迫られてやむにやまれずやるも

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  • 『友達の数は何人?』 - 成毛眞ブログ

    友達の数は何人?―ダンバー数とつながりの進化心理学 作者: ロビンダンバー,Robin Dunbar,藤井留美出版社/メーカー: インターシフト発売日: 2011/07/01メディア: 単行購入: 9人 クリック: 108回この商品を含むブログ (26件) を見る今年これまでで、もっとも面白かったである。書評を書くときめたを読むときには、引用したいページに付箋を張りつけるのだが、あまりに数が増えたため、さらに厳選して別の付箋を張りつけたほどだ。おそらく今年の科学読み物ナンバーワンだろう。 著者はオックスフォード大学の認知・進化人類学研究所所長だ。「気のおけないつながりは150人まで」という「ダンバー数」の発案者だ。この150人とは部族、軍隊などだけでなくSNSにおいても見出すことができるとして、ネットで有名になったらしい。そのため、2匹目のドジョウを狙ったらしく、書の原書タイトルも

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  • 書評に代えて - 日本人の9割に英語はいらない : 404 Blog Not Found

    2011年09月05日09:00 カテゴリ書評/画評/品評Logos 書評に代えて - 日人の9割に英語はいらない 出版社より献御礼。 日人の9割に英語はいらない 成毛眞 よくぞ言ってくださった9割。 残りの1割を、これから書く。 書「日人の9割に英語はいらない」の内容を一言でまとめると、「英語勉強している暇があったら、を読め」、ということになる。このこと自体に異論はないし、私も同様の主張を何度もblogで繰り返して来た。しかし、それをマイクロソフト株式会社元社長(1)が、成毛眞(2)として言ったことに意義がある。 (1)に意義があるのは、その方が遥かに多い人が耳を傾けるから。人というのは何を言ったかではなく、誰が言ったかを気にする生き物である。「英語勉強しろ!」と五月蝿い親や上司を黙らせるには、あなたが直接言うより「マイクロソフト株式会社元社長もそう言っていた」の方が遥かに

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  • なぜ『エースの系譜』は売れなかったのか - 脳髄にアイスピック

    『エースの系譜』とだけ聞いて、「何じゃそりゃ?」と思った人も少なくないであろう。一応説明しておくと『エースの系譜』とは『もしドラ』の爆発的ヒットで有名なハックル氏による二作目の小説である。 ちなみにタイトルは釣りで言うほど売れてないわけではない。 というのも先日、屋で『エースの系譜』を目にして「どれくらい売れてんのかね?」と奥付を見たら初版止まりであり、ほっと胸を撫で下ろしたのだが、ハックル日記によれば、『エースの系譜』は初版で三万部も刷られているそうである。 出版不況と嘆かれる昨今、文芸書などは一万部売れれば御の字とされる状況下である。だとしたら三万部も刷っている書が重版されていないからといって売れてないと考えるのは先走りである。早合点してはならない。 そんなことを思っていたら作者であるハックル氏がこのエントリでこのようなことを書いていた。 ■http://d.hatena.ne.j

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  • 404 Blog Not Found:Stay Responsible - 書評 - ジョブズ・ウェイ

    2011年08月10日20:00 カテゴリ翻訳/紹介Value 2.0 Stay Responsible - 書評 - ジョブズ・ウェイ ジョブズ・ウェイ Jay Elliot / 中山宥 [原著:The Steve Jobs Way] 編集部より献御礼。 「世界一価値のあるテクノロジー企業」から「テクノロジー」という但し書きがなくなろうとしている今、ビジネス書の欄もAppleで溢れているのは当然ともいえるが、しかし同社の秘密主義もあいまって、そのいずれも「外から」書かれたものであり、「内から」書かれたものは当に少ない。 書はその希有な一冊である。 Appleという企業体を内から描いたものとしては、Guy Kawasakiの" The Macintosh Way"があるが、これは Jobs 復帰以前に上梓されている上、未邦訳(でも抄訳でもいいので復刊希望。挿し絵が絶妙なのだ)。現時

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  • 白水社 :連載・エッセイ/黒田龍之助「語学書のことば」

  • オタク向け リア充になるための出会いハウツー本 「リア充宣言」 : アキバBlog

    出会いハウツー「リア充宣言」【AA】が、メロン秋葉原店で28日に並んでいた。書籍情報によると『リア充になるための出会い指南書。出合うためにはまず自分が変わる必要があるのです。「でもどうやって?」その方法を女の子が優しく手ほどきします。』で、オビ謳い文句は『オンでもオフでも充実 魔法が使えるようになる前に!』。 オタクが『出逢う』ためのハウツー「リア充宣言」【AA】が、メロンブックス秋葉原店で28日に並んでいた。 書籍情報によると『ピュアでシャイな男子におくるリア充になるための出会い指南書。出合うためにはまず自分が変わる必要があるのです。「でもどうやって?」その方法をスイーツ(女の子)が優しく手ほどきします。「勝ち組」の入り口はこんなところにありました』で、オビ謳い文句は『オンでもオフでも充実 魔法が使えるようになる前に!』。 リア充宣言【AA】の内容は第1章「自分との対話」、第2章「よ

  • 地球はとにかく頭が冷える良本 - 書評 - 地球温暖化の予測は「正しい」か? : 404 Blog Not Found

    2008年12月19日17:00 カテゴリ書評/画評/品評SciTech 地球はとにかく頭が冷える良 - 書評 - 地球温暖化の予測は「正しい」か? 化学同人竹内様より献御礼。 地球温暖化の予測は「正しい」か? 江守正多 (DOJIN選書 20) 今のところ「面白い」という点で外れが一冊もないというDOJIN選書だが、「役に立つ」という視点も加えると「ここ数年のうち」最も読んでおくべきなのが書ではないか。 書「地球温暖化の予測は「正しい」か?」は、気候シミュレーションの第一線で研究している著者が、気候シミュレーションとはなにか、気候シミュレーションはどうやって地球温暖化という予測を出したのか、そして今後気候シミュレーションはどうなっていくのかを、研究者ならぬ一般人にもわかりやすく、しかし要点を落とさずに書いた一冊。 目次 - KAGAKUDOJIN BOOKSELLより 第1章 地

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  • 祖国とは国語である「完本・文語文」

    国語としての日語を考えるなら、夏彦翁に訊け。 山夏彦にいわせると、明治の日人は文語を捨てたんだそうな。平安時代から千年かけて洗練された日語を手放し、西洋語の翻訳を「日語」としてあらたに発明したのが、いまの国語となっている。 文明開化は東洋を捨てて西洋を学ぼうとして、皮相だけを学んで根に及ばなかったから私たちはその両方を失ったのである。 そして、文語を捨てたことにより、詩は朗誦にたえなくなり、読者を失ったという。じっさいの終焉は御維新ではなく、新聞の社説が文語から口語に変わった大正十年まで続いたんだと(詩が全部口語自由詩になったのもこのころ)。 わたしの場合、さいしょから無い世界で呼吸してきたからピンとこない。だが、少し引いてみるならば、千年の言語を捨ててから百年経ったのが、いま、なんだろうね。生きてきた数十年だけで日語が終わったとか語るのは、わたしにとって、百年早いのかも。

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  • 数学は友達だ! - 書評 - 数学でつまずくのはなぜか : 404 Blog Not Found

    2008年01月20日07:00 カテゴリ書評/画評/品評Math 数学友達だ! - 書評 - 数学でつまずくのはなぜか これがスゴでなくて何をスゴと呼べばいいのか。 数学でつまずくのはなぜか 小島寛之 「『(数学|算数)がわからない』がわからない」人は、必ず手に入れよう。教師、塾の講師、家庭教師はまず必読。家で子どもの宿題を教える機会のある父母兄姉も必読。教わる方としても、教える方の手口を知っておくために入手しておくべき。 書、「数学でつまづくのはなぜか」がどんなから、著者に直接語ってもらおう。 P. 3 このは、こどもたちと数学のあいだがらのことを書いただ。 でも、「どうやってこどもたちに上手に数学を教えられるか」ということを書いたではない。どちらかというと、「どうやったらこどもたちから数学を学ぶことができるか」、それを書いたである。 さらに言うなら、「数学がいかに有

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  • ペア書評 - ビジネスマンのための「(発見力|数字力)」養成講座 : 404 Blog Not Found

    2008年03月27日08:00 カテゴリ書評/画評/品評Math ペア書評 - ビジネスマンのための「(発見力|数字力)」養成講座 双方とも、ディスカヴァー社一同より献御礼。 ビジネスマンのための「発見力」養成講座(左) ビジネスマンのための「数字力」養成講座(右) 小宮一慶 うーん、困った。 両書ともなかなかの好著で、しかも両方併せて読むと1+1≫2となってますますいい。 のだけど、一冊で両書の合計を上回るものがすでに存在しているのだ。 〈ビジネスマンのための「発見力」養成講座〉および〈ビジネスマンのための「数字力」養成講座〉は、ビジネスマンの、ビジネスマンによる、ビジネスマンのための「観察力」養成。 「ビジネスマンのための「発見力」養成講座」目次 - Discover: ショッピングカートより はじめに 発見力=ものが見える力 第1章 見えているようで、何も見えていない 第2章

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  • ■書籍:至福の超現実数 - ガスコン研究所

    クヌース教授が若き日に書いたという「至福の超現実数」には、「純粋数学に魅せられた男と女の物語」という副題がついている。アリスとビルは、システムに組み込まれるのが嫌で、文明から遠く離れた、インド洋に浮かぶ無人島で「自分探し」の休暇を送っていた。何事も起こらず、退屈な日々が続き、そろそろ「文明」が恋しくなった頃、ビルはヘブライ語が記された奇妙な岩を発見する。どうやら、岩には「数の創造」の物語が書き込まれているらしい。ふたりは、その解読に夢中になっていく……。 このを購入するきっかけとなったのは、アマゾン・アソシエイトで「ガスコン研究所」のリンクから購入された書籍としてリストにあったからだ。爺が紹介したではないが、この「ガスコン研究所」を閲覧した人が購入したということで、爺も興味を持った。 そもそも、爺は「数学」を扱った物語を読むのが好きだ。それにドナルド・E・クヌース教授といえば、コンピ

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  • わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: 数学ぎらいは幸せになれないか? 「生き抜くための数学入門」

    塾に行かせない方針だけど、読み書き算数は徹底している。できないと苦労するからね。 しかし、これが「数学」になると文句が出るはず、「どうして生活の役に立たない数学を勉強しなきゃならないの?」ってね。もっともらしい小理屈はネットで探すとしても、とーちゃんが信じている理由は上手く表現できない。 学校の数学の目的は、抽象化や論理的思考力を身につけることなんだが、そのまま言ってもハイそうですかと分かってもらえない。「考えるチカラ」なんて表現も納得しないな(自分が子どもだった頃を思い返してみよ!)。 わたしの場合、数学の恩恵は常考レベルで染みわたっており、生活の端々でしみじみすることはない。帰納法は意識せず使うし、問題解決の基「仮説検証プロセス」は公理→定理の導出そのもの。教養書の数式の鮮烈さにドキドキすることはあっても、「そのため」の勉強だと言っちゃうと逆効果だろう。 ちょうどいいが、よりみちパ

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  • 高速道路効果抜群「哲学の誤読」

    もちろん大学入試はパズルだ、ゲームだ。 特に現国は単純だ。なぜなら、出題文【だけ】が範囲であり、書き手の思想や主張がよく分からなくても、「正解」は出題文+問題文に表れているから。「例の方法」が役立つのはそういうわけ。 そのため、問題文や選択肢を先に目通しして、それから俎上の文章に取り掛かる。なぜなら、どこを読めば「答え」が得られるか、問題文に書いてあるから。現国は機械的に解ける。出題者が「答え」にさせたいものを探してつなぐパズルなのだから。そこではむしろ「自分」こそジャマだ。だれも「わたしの考え」なぞ求めちゃいないから。 そういうトレーニングを積んで、テスト【だけ】良い点とってたわたしは、アタマガツンとやられた。出題文を徹底的に読み込んで、懐疑して懐疑して、懐疑する自分も疑ってかかって、「誤読」を見つけ出す。 誰の? それは、出題者の、解答者の、解説者の誤読だ。さらに最初の文章を書いた人の

    高速道路効果抜群「哲学の誤読」
  • わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: 学生必読「理科系の作文技術」

    文系理系は無関係、学生は全員読め。もう一度いう、学生は必ず読め。 「上から目線」だの「えらそう」だの批判上等(ご指摘の通りだから)。その上で重ねて言う、必ず読め。かくいうわたしは、そう言ってくれる先達がいなかった。ゼミ発表やビジネス文書で「揉まれて」身に着けた我流の技術なので、心もとないことおびただしい。 今では論文・レポートの作成技術に関するは沢山あるが、コンパクトな新書にここまで丁寧+徹底して「学生のレポート」に特化したものはない。「東大、京大、北大、広大の教師が新入生にオススメする100冊」の第8位で、この手のランキングに必ず書が入っているところに、センセ方の苦労がしのばれる。 もちろん、ライティングの手ほどきを受けている方なら、「あたりまえ」のことばかり。しかし、その「あたりまえ」がないことでどれだけコミュニケーション・ロスが発生しているかゾッとさせられる。 たとえば、「事実と

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  • 大阪市立大学大学院・早瀬晋三の書評ブログ : 『疑似科学入門』池内了(岩波書店)

    →紀伊國屋書店で購入 わたしたちは、科学とどうつきあっていけばいいのか。書を読んで、あらためて自問した。その答えは、わからなかった。 科学的説明を聞いて合理的に理解できて安心する反面、わたしたちは非合理的なことで生活の潤いを得ている。たとえば、サプリメントを飲んで安心しながら、実際の生活では栄養や健康に無頓着に「おいしい」事をして楽しむことがある。「健康にいい」といわれる品に飛びつくのも悪くない。流行というものは、合理的に考えるとつまらないものになってしまう。理屈抜きに流行を楽しむのも、いいじゃないか。しかし、問題は、それを悪用する人たちがいることだ。また、問題が複雑になって、単純に容認することができない事態が生じている。答えは簡単である。前者については、だまされないようにすればいい。後者については、充分な知識をもって対処すればいい。だが、現実には、そう簡単にはいかない。 まずは、い

    大阪市立大学大学院・早瀬晋三の書評ブログ : 『疑似科学入門』池内了(岩波書店)