いきなりだが、下の問題を考えてみてほしい。 今、目の前に4枚ののカードがあり、それぞれ片面にはアルファベットが、もう片面には数字が書かれている。 「A」「D」「4」「7」の四枚のカードが並んでいるが、これらが、 「片面が母音ならば、もう一方の面は偶数でなければならない」 というルールが成り立っているかを確かめたい。そのためにこの内の2枚のカードをめくることができるが、あなたは、どのカードを確かめるだろうか? ひょっとして、「A」と「4」を選ばなかっただろうか?実際に、認知心理学の導入の授業ではよく取り扱われる、「Wasonの四枚カード問題」という問題である。 論理的に言えば、正解は「A」と「7」であるはずだ。なぜならば、 「片面が母音ならば、もう一方の面は偶数でなければならない」 を確かめるためには、 「片面が偶数ではないならば、裏面は母音ではない」ということが「真」でなければなりません。
![場面で変わってしまう「ルール確認」力(Wasonの四枚カード問題)|山崎智仁(Tomohito Yamazaki)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/4c2f453d9cc1b75c832e3bd7ba61962247f5da9d/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fassets.st-note.com%2Fproduction%2Fuploads%2Fimages%2F11201055%2Frectangle_large_type_2_b972e080d9b849f7d28ac6134ee4056b.jpeg%3Ffit%3Dbounds%26quality%3D85%26width%3D1280)