TBS系の時代劇ドラマ「水戸黄門」が年内で終了し、NHK大河ドラマを除いて地上波から連続時代劇が姿を消すことになるのを受けて、京都府と京都市は7日、在京民放キー局5社に対し、連続時代劇の継続を求める要望書を提出すると発表した。 京都市内には、時代劇の撮影所として東映太秦(うずまさ)映画村(右京区)と松竹京都撮影所(同)があり、昭和40~50年代には年間約400本の時代劇ドラマが撮影されていたという。今はコスト削減や視聴者層の変化から放送終了が相次ぎ、京都(太秦映画村)で撮影されている水戸黄門が唯一の連続時代劇となっている。 府は「時代劇には衣装や結髪などの専門的なノウハウがあり、途絶えれば日本文化を世界に発信するコンテンツを失う」と話す。8日、府と市の担当者がTBSとテレビ朝日、テレビ東京に要望書を提出。日程を調整してフジテレビと日本テレビにも提出する。