不定期コラム:Engineerを考える(8) 文字コミュニケーションを円滑に~行間の鎮火術 加山恵美 2004/9/9 ■文字だけの意思疎通の難しさ ディスプレイに表示された文字列から険悪な雰囲気を察し、緊張が走った――。例えば不具合の問い合わせや公開ディスカッションの場など、ちょっとした言葉のアヤで足をすくわれることがある。誰でも少なからず一度は経験したことがあるのではないだろうか。 それだけ文字のみの意思疎通は時に危うく、難しい。普段なら口に出す前にいいとどまるのにキーボードではつい手が滑ったり、ディスプレイに表示される文字はどこか現実味がなく、まだ推敲(すいこう)が必要な文章でもつい「送信」や「投稿」ボタンを押してしまうなど、原因を作った側はさほど意図していないことが多い。 それなのに、カチンときた相手は想像以上に気に障っていることがあり、時に憎悪は膨れ上がる。同じ文面を見続けると、
不定期コラム:Engineerを考える(11) エンジニアは仕組みにこだわる 加山恵美 2005/9/13 ■エンジニアらしいと思う点は ITに限定することなく「エンジニアらしさ」があるとしたら、それはどんなものだろうか。そんなことを質問されたので考えてみた。ふとしたところで垣間見る「エンジニアっぽいなあ」と思えるような特徴を考えると、その1つに仕組みにこだわることが挙げられるかもしれない。 一般的なエンジニアを考えるに当たり、どこまでがその範囲となるかあらためて疑問がわいた。そこで辞書で「エンジニア」をひいてみると「機械、電気、土木、建築などの技術者。技師」とある。専門スキルを持つことに加え、何かを作ること、またはその作られた特殊な機械を操作することが特徴になりそうだ。IT系の言葉を当てはめるなら、技術者は開発者、技師は運用管理者ともいえるだろうか。 一般的な技術者や技師とイメージすれば
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