1992年に亡くなったアイザック・アシモフの最後の自伝的エッセイ、"I.Asimov: A Memoir" (1994)の第15セクション「書き始める」の翻訳です。 ついにアシモフが書き始めました。生涯500冊を目指して好ダッシュ!と思いきやという、まだまだ発展途上なアシモフ君11歳でした。しかし、俺も昔作家を目指したことはあったのだけど...全然書かなかったなぁ。やっぱりほんとになる人は、ずっと書いているのだね。 15:書き始める 1931年、11歳の時に私は文章を書き始めた。サイエンス・フィクションを書こうとしたわけではなくて、もっとずっと素朴なものに取り組んだのだ。 パルプフィクションの時代の前に、「ダイム・ノベル」の時代があった*1。私はその時代のまさに終わりの頃を目撃している。私の父が最初のキャンディーストアーを買った時、父はニック・カーター、フランク・メリウェル、そしてディック