タグ

ブックマーク / www.ryuzee.com (27)

  • スプリントレビューの進め方

    1. スプリントレビューの目的まず最初にスプリントレビューの目的を再確認しておきましょう。 スクラムガイドの2020年版では、スプリントレビューを以下のように定義しています。 スプリントレビューの目的は、スプリントの成果を検査し、今後の適応を決定することである。 スクラムチームは、主要なステークホルダーに作業の結果を提示し、プロダクトゴールに対する進捗について話し合う。 スプリントレビューにおいて、スクラムチームとステークホルダーは、スプリントで何が達成され、自分たちの環境で何が変化したかについてレビューする。 この情報に基づいて、参加者は次にやるべきことに協力して取り組む。 新たな機会に見合うようにプロダクトバックログを調整することもある。 スプリントレビューはワーキングセッションであり、スクラムチームはスプリントレビューをプレゼンテーションだけに限定しないようにする。 ざっくりまとめる

    スプリントレビューの進め方
  • 【翻訳】スクラムは抽象クラス

    みなさんこんにちは。@ryuzeeです。 スクラムはフレームワークです。ロール、作成物、イベントが決められていますが、それを具体的にどうやってこなしていくのかは定義されておらず、それぞれの環境にあわせてやり方を考えていく必要があります。 それを分かりやすく説明したのが、Scrum is an abstruct classという記事です。 今回、記事を執筆したPaddy Corry氏に快諾いただきましたので、和訳にてご紹介します。 なお、誤解のないように言っておくと、スクラムアジャイル開発を進める上での唯一のフレームワークでは決してありません。 つまりスクラムのフレームワークで既定されていることを止めた場合、それはスクラムではありませんが、だからといってアジャイルでなくなることとイコールなわけではありません。 自分たちにとって良いやり方があれば、それをやればいいのであって、スクラムに厳格に

    【翻訳】スクラムは抽象クラス
  • スクラムで削除された5つのトピック

    みなさんこんにちは。@ryuzeeです。 スクラムのフレームワークの中身はスクラムガイドで定義されていますが、登場以来ずっと同じ内容なわけではなく、何度か改定が行われています(2010年版、2011年版、2013年版、2016年版、2017年版)。過去の改定内容はこちらに記載されています。 過去の変遷においてよく議論になる5つの項目についてWillem-Jan Ageling氏が5 controversial topics that were removed from Scrumという記事にまとめています。 御人から快諾いただきましたので和訳にて紹介します。 スクラム再発見の時間です。 5年かそれ以上前にスクラムを適用した場合、現在のものとは異なる情報源を元にしていたはずです。 しかし、スクラムとして定義されてスクラムガイドで言及されたものの、ある時点で削除されたものが多数あります。 ま

    スクラムで削除された5つのトピック
  • 【資料公開】Effective DevOps #devopsdaystokyo

    みなさんこんにちは。@ryuzeeです。 2018年4月24-25日に実施されたDevOpsDays Tokyo 2018の登壇資料を公開します。 内容自体は、3月に発売になった同名の書籍をベースにしたものになります。ご興味がある方はぜひ書籍をご覧ください。 DevOpsという単語自体は見かけない日がないほど出回っていますが、一方でよくわからないものの代名詞のようなバズワードとも言えます。 DevOpsなるものを導入すれば、組織の課題や問題が全て解決するわけでは決してなく、当に解決すべきものを自分たちで見つけて、それに取り組まなければいけません。 取り組む上では、チームが機能していることが必須で、そのあたりのことを説明しています。 それでは。 Effective DevOps ―4柱による持続可能な組織文化の育て方著者/訳者:Jennifer Davis、Ryn Daniels、吉羽

    【資料公開】Effective DevOps #devopsdaystokyo
  • スクラムの概要を1分で理解できるイラスト【2018版】

    みなさんこんにちは。@ryuzeeです。 アジャイル開発のコーチングやトレーニングでスクラムの全体像を1枚の絵を使って説明することが多いのですが、以前作成したものを最新化したので公開します。 スクラム質的な価値やスクラム以外でも日々のプロセスに組み込んだほうが良いこと(テスト自動化や継続的インテグレーション)は含めていません。 あくまでスクラムの概要のみを書いています。 PDF版はこちらにおいておきます。 ※改変なしで引用元併記の上であれば自由に使っていただいて結構です。著作権自体は私に留保します。 内容の誤りや足りない事などがありましたらTwitterなどでお知らせください。 自分のスライドに入れて使うためのパワーポイント版はこちらになります。 著作権表示なしでご利用いただけます(ただしこのファイルを含んだパワーポイントの再配布および販売はできません)。 それでは。 SCRUM BO

    スクラムの概要を1分で理解できるイラスト【2018版】
  • リリーススプリントとはなにか

    みなさんこんにちは。@ryuzeeです。 実際のプロジェクトやプロダクトでスクラムを利用している場合、リリースの前に「リリーススプリント」と呼ばれる期間を設けて、残作業を行うことがあります。 これが何なのかについて見ていきたいと思います。 なお、リリーススプリントは、スクラムガイドなどで定められているスクラムの要素ではありません。 あくまで、現実世界でリリースをしようとした場合に行うことがある、というくらいに理解してください(ベストプラクティスではありません)。 基的な考え方まずは基的な考え方を整理しておきましょう。 スクラムでは毎スプリントごとに「リリース判断可能」な成果物を作りますリリース判断可能とは、必ずしもリリース可能であるとは限りませんただしリリース可能になっていれば、ビジネスの要請に応じていつでも状況に対応できるようになりますつまり**「リリース判断可能」な基準と「リリース

    リリーススプリントとはなにか
  • スクラムにおける技術的スパイクの進め方

    みなさんこんにちは。@ryuzeeです。 スクラムでは、スプリントに投入するプロダクトバックログアイテムはReady(準備ができている)である必要があります (Readyとはどんな状態なのかについては以前に詳しく説明したので、そちらを参照してください)。 Readyにしておくことによって、成果の量が安定しプロダクトオーナーやステークホルダーにとっては予測精度が向上していきます。 Readyにする活動は単に受け入れ基準を用意したり、プロダクトバックログの内容を精緻化したり、並べ替えたりするだけではありません。 スプリント内でプロダクトバックログアイテムが完成する可能性を上げるために必要な活動すべてが含まれます。 そしてその中の1つが技術的な調査です。 スプリントでプロダクトバックログアイテムに着手してから実現方法を調べたり、技術的な制約によって大幅な方針転換したりするのでは遅い上に予測性が低

    スクラムにおける技術的スパイクの進め方
  • 【資料公開】カイゼンの基本

    みなさんこんにちは。@ryuzeeです。 2016年9月16日に行われたDevelopers Summit 関西で表題のテーマで登壇してきましたので資料を公開します。 カイゼンについては1日のトレーニングコース(バリューストリームマップ作成含む)を[@haradakiro](https://twitter.com/haradakiro)と提供していますのでご興味のある方は[ご連絡](https://www.ryuzee.com/contact.php)ください。

    【資料公開】カイゼンの基本
  • 物理カンバンを作るときに用意しておきたい道具10選

    みなさんこんにちは。@ryuzeeです。 今日は物理カンバンを作るときに役立つ道具を10種類紹介します。なお、実際のカンバンの例については、拙訳:アジャイルコーチの道具箱 – 見える化の実例集も参照してみてください。 1. 付箋紙 (3Mの強粘着を強く推奨) 当然のことながら物理カンバンを作るときに一番よく使うのが付箋紙です。 剥がれてなくなってしまってはまずいので強粘着を使うようにしてください。おすすめは当然のことながら3Mのものです。 なお、余談ですが、3Mの付箋紙だけを「ポスト・イット」と呼びます。 サイズは自分のボードに合わせれば良いのですが、よく使われるのは、75ミリの正方形です。なお、パックで買うと色々な色が含まれていますが、勿体無いからといって全色を闇雲に使わないようにします。 一般的には通常のタスクを黄色に、緊急をピンクに、といった形で色別に用途を定義しておいてください。で

    物理カンバンを作るときに用意しておきたい道具10選
  • 資料公開 Agile/Scrum基礎

    2012年も沢山の組織や会社さんにお声がけをいただき、AgileやScrumについて基礎を習得していただくための研修を実施させていただきました。 研修用の資料は随時加筆修正しているのですが、来年からは新しいコンテンツを使う予定ですので、今年主に使っていた研修用のスライドを公開します。200ページ程ある巨大な資料で、研修では一日かけて説明している内容です(ワークショップを研修時間の半分ちかくおこなっています)。個人や組織内での学習のためにご利用ください(お約束ですが営利目的では使わないでくださいね!)。 今年研修で主にやったワークショップは、紙飛行機ゲーム、マシュマロチャレンジ、自己組織化ゲーム、マネージャー・ワーカーゲーム、ピンポン玉ゲーム、プロダクトバックログ作成、プランニングポーカー、ボールゲーム、マルチタスク適性診断あたりだったのですが、来年用には新しいネタをいくつか仕込んでいますの

    資料公開 Agile/Scrum基礎
  • 【資料公開】強いチームの作り方(デブサミ2016版)

    Ryutaro YOSHIBA / Agile Coach, CTO at Attractor Inc. 翻訳者/ Scrum Alliance認定スクラムトレーナー(CST) / 認定チームコーチ(CTC) /書籍→『SCRUM BOOT CAMP THE BOOK』『プロダクトマネージャーのしごと』『エンジニアリングマネージャーのしごと』『チームトポロジー』『スクラム実践者が知るべき97のこと』『プロダクトマネジメント』『みんなでアジャイル』『レガシーコードからの脱却』『カンバン仕事術』『Effective DevOps』他 ご相談はお気軽に!!

    【資料公開】強いチームの作り方(デブサミ2016版)
  • 【資料公開】DevOpsの基本

    こんにちは。@ryuzeeです。 営業でDevOpsの基の話をしてきましたので資料を公開しておきます。中身自体は昨年11月に楽天テクノロジーカンファレンスで話した内容を日語化したものです。 DevOpsに関してはいまだに実体がなんなのかという議論がなされていますが、僕自身の現時点での解釈は、ビジネス上の意思決定から実際に顧客に届ける全体の流れの話であると考えています。すなわちいかにリードタイムを短くするかとスループットを大きくするか、ということです。(それってリーンじゃん、と言われればその通り) デプロイの回数が測定基準である、という記述も見かけますが、デプロイの回数は、あくまでバリューストリームの末端の「個別プロセス」の話でしかないので、物理的に一日に10回デプロイボタンが押せても、意思決定から価値化までの時間は長い、ということがありえます。 Build・Measure・Learnの

    【資料公開】DevOpsの基本
  • 見積りってなんだろう?

    み‐つも・る【見積(も)る】 目分量や心づもりではかっておおよその見当をつける。目算する。「入場者数を―・る」工事や製品などの、原価・日数・経費などを前もって計算して出す。「経費を―・る」「工事を―・る」 言葉の定義が広いため、コンテキスト依存性がある国語辞典の結果を見ると分かるように、「見積もる」というのは、おおよその見当をつける・計算するという動詞であることが分かりますが、一方で、この単語の中に既に「何を」の部分が複数含まれているのが話をややこしくしています。 つまり、誰が誰にどんな状況で「見積り」を依頼したかによって「何を」の部分がかわります。たとえば以下のような例が考えられます(乱暴に書いていますので必ずしもどこの環境でもあてはまるとはか限りません)。 お客さんがSIベンダーの営業に対して「見積りをくれ」といった場合は、実際にお客さんが支払う費用を指すことが多いでしょうSIベンダー

    見積りってなんだろう?
  • チームにスキルが足りない!? その時どうする?

    こんにちは。ryuzeeです。 先日、スキルマップ作成のすすめという記事を書きましたが、それに関してオンライン上で色々議論になりました。 せっかくですので、その内容を共有します。 まず、おさらいですが、スキルマップとは以下のようなものです。横軸にプロジェクトで必要となる技術、縦軸に名前を入れます。 それぞれの記号は、★:エース、◎:得意、○:一人でできる、△:助けがあればできる、空欄:できない、・:今後習得したい、というのを指していますがこれはチーム次第です。 このスキルマップを作ることで、「スキルの見える化」「リスクの見える化」「学習速度の向上」が期待できます。 さて、議論になったのは、以下の話です。 チームに足りないスキルセットがあることがわかって、でも期間的にそれを埋めてる余裕がない場合どうする? スキルの話なのかヒトの話なのか。ジャッジメントしなければならないのは誰なのか。 端的に

    チームにスキルが足りない!? その時どうする?
  • スキルマップ作成のすすめ

    チームでの開発って大変だけど楽しいと思ってるみなさんこんにちは。@ryuzeeです。 チームは共通の目標に向かって日々の仕事に取り組んでいくことになりますが、そのためにはメンバーそれぞれが必要なスキルをもっている必要があります。このスキルを見える化するテクニックの1つとしておすすめなのが、スキルマップです。 作り方は簡単で以下の図のように横軸に必要なスキルを、縦軸にチームメンバーの名前を入れます。それぞれのマスでは、その人のスキル度合いを表す印を入れていきます。ここでは、★:エース、◎:得意、○:一人でできる、△:助けがあればできる、空欄:できない、・:今後習得したい、というようにしていますが、この記号はチームで好きに決めて構いません。 このスキルマップの効用と運用について見ていきましょう。 効果:スキルの見える化長い間同じチームで働いていれば、誰が何をできるのかはだんだん分かっていきます

    スキルマップ作成のすすめ
  • スクラムマスターを雇う時に聞いてみるとよい38個の質問

    採用の話がだいすきなみなさんこんにちは。@ryuzeeです。 アジャイル開発をはじめた当初はだいたいパイロットチームを作って、そこでうまくいくと組織内に横展開していくパターンが多いと思いますが、そのときに困るのがスクラムマスターです。 スクラムマスターは特に成熟度の低いチームにおいてその存在が欠かせませんが、いきなりスクラムの経験のない人にやってもらうのも大変なので外部から採用して解決しようとすることがあります。 このとき単に認定スクラムマスター研修に参加して認定資格持ってるから大丈夫か、というと全くそういうわけでもなくスクラム質を理解していていることが重要です。じゃあそれをどう確認するのか?という点について以下のサイトで採用のときに聞いてみると良い質問が38個紹介されていたので、ご紹介します。 Hiring: 38 Scrum Master Interview Questions T

    スクラムマスターを雇う時に聞いてみるとよい38個の質問
  • Webサイトを作るときに便利に使えるフリーのBootstrapテーマ

    ちょっとしたウェブサイトを作るときに困るのがデザインです。なかなか見栄えの良いものをイチから作るのは普通のエンジニアにとってはしんどいので、そういうときに使えそうなテンプレートを紹介します。フリーなものを集めていますがライセンスはそれぞれ違うので利用の用途にあわせて確認するのが良いと思います。またテンプレートによっては有償プランが用意されていて少額を支払うとサポートが受けられるものもあります。(なお、有償のものも多数あって安いものは数ドルからあるので、時間効率という観点ではそういうのを買ってしまうのも早いです) 探す時は、以下のサイトあたりがオススメです。 {wrap} bootstrapShapeBootstrapStart BootstrapBootsnipp (ちょっと毛色が違って色々なコンポーネントのコードサンプルが入手できる)こういうのは見てるだけで楽しいですねー。 Corlat

    Webサイトを作るときに便利に使えるフリーのBootstrapテーマ
  • 【資料公開】トヨタ生産方式の基本と考え方

    いまは時間があるので呼ばれればお伺いして相談にのったり、社内勉強会で喋ったりしているのですが、珍しく毛色の違う話をしてきたので資料を公開しておきます(内容は非常に基礎的な話です)。 呼ばれた先でよく言われるのが「スクラムがうまくいっていない」「スクラム的に正しいかどうか分からない」「DevOpsになかなか切り替わらない」といった話なのですが、 そういうのを聞くたびに危ないなぁという感覚を持ちます。スクラムをやるのも、DevOpsな方向に進めるのもビジネス上の目的や課題があるからそうするはず(すなわちスクラムをやるのは目的じゃない。クラウドも同様)なのですが、どうも話が手法やツールに関連する話に閉じてしまう。もしくは当に開発部門が全体の中での一番の問題なのかも分からないうちに、「開発」側だけの観点でみて全体のプロセスを大きくいじくろうとしてしまうケースもあるようです。(仏作って魂入れず、み

    【資料公開】トヨタ生産方式の基本と考え方
  • 【我流】プレゼンテーション資料の作り方

    全国100万人のブリよりワラサ好きのみなさんこんにちは。先日強いチームの作り方を公開したのですが、何人かの知り合いからこういうスライドの作り方教えてほしい、というリクエストを受けたので以下にダンプしておきます。 参考書籍以下にあげるは一度読んでおいて損はないです。プレゼンテーションZenは、ピアソンが技術書の取り扱いやめてしまい絶版かと思ったけど第二版が出て何より。 ガー・レイノルズ シンプルプレゼンプレゼンテーションZEN 第2版プレゼンテーションZENデザインこれらのの中でも出てきますが、「プレゼンテーション」と「ドキュメント」は明確に分けた方がいい。 よく会社で経営方針とか数字とかをパワーポイントで作って配りますが、単にデータや説明を見せるならそれこそワードでやった方が読みやすいしコンパクトです。 トヨタがA3用紙1枚でまとめる(最近そうでもないらしいですが)と聞きますが、それと

    【我流】プレゼンテーション資料の作り方
  • オープンソースのAPI Gateway「Kong」

    全国100万人のモノリシック巨大アプリケーションに苦しむみなさんこんにちは。 世の中も杓子もマイクロサービスだ!!とかAPIだ!!とか言っていますが、実際にマイクロサービス環境にしようとすると、どのようにしてAPIのサービスを取りまとめるかが課題になります。 一般的には以下のようなやり方になります。 複数のサービスに分散しているAPIを統合するゲートウェイを用意するそのゲートウェイでは以下のようなことをおこなうクライアントからのアクセスのシングルエンドポイントの役目を果たすAPIの実体へのルーティング認証アクセス記録の収集スロットリング(過度なアクセスの抑止)実体がダウンしている場合のデグレーションこのようなAPIゲートウェイの機能は既にAWSではAmazon API Gatewayとして提供されていますが、オープンソースでもいくつかのプロダクトがあります。今回はそのうち一番開発が活発そ

    オープンソースのAPI Gateway「Kong」