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ブックマーク / huyukiitoichi.hatenadiary.jp (3)

  • 日本で行われた大量無差別殺人事件、他者を犠牲に生き延びた少女は「悪」なのか──『スワン』 - 基本読書

    スワン 作者: 呉勝浩出版社/メーカー: KADOKAWA発売日: 2019/10/31メディア: 単行この商品を含むブログを見る異常な傑作『雛口依子の最低な落下とやけくそキャノンボール』で呉勝浩の名を衝撃と共に知った僕だが(それがどのような衝撃だったかは前書いた記事を読んでほしい)、同著者の最新巻のこの『スワン』でもう一度度肝を抜かれることになった。「理不尽に降りかかる悲劇を、いかに乗り越えていくのか」という『雛口依子〜』で描かれたテーマが、ここではより拡大された形で描かれていく。これは当に凄い! huyukiitoichi.hatenadiary.jp 衝撃の冒頭について まず冒頭から衝撃的である。何やら怪しげな会話をするハイエースに乗った三人組(ヴァン、サント、ガスとお互いを呼び合っている)が新宿まで車で一時間の典型的なベッドタウン湖名川に存在する、スワンと呼ばれるショッピングモ

    日本で行われた大量無差別殺人事件、他者を犠牲に生き延びた少女は「悪」なのか──『スワン』 - 基本読書
  • 異世界からの”帰還後に”苦悩を抱き続ける少女たち──『不思議の国の少女たち』 - 基本読書

    不思議の国の少女たち (創元推理文庫) 作者: ショーニン・マグワイア,原島文世出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2018/10/31メディア: 文庫この商品を含むブログを見る『不思議の国の少女たち』とは不思議な題名だが、読み始めてすぐに納得がいった。これは「不思議の国」や「ナルニア国」といったファンタジックな世界から”帰還した後”の少年少女たちが集まる全寮制の学校での物語なのだ。子供たちは異世界で大冒険を成し遂げた後、さまざまな理由によって元の世界へと帰還する。そして、その時の経験を大人たちに語るが、まずもってその内容が正しく理解されることはない。 大人からすればそれは子供にありがちな幻想的な誇大妄想、あるいは何らかの理由によって家出した時の、精神的トラウマによるショック症状にしか捉えられないからだ。そうした子供たちを救うために、学校は存在する。『入学するかもしれない子どもたちにと

    異世界からの”帰還後に”苦悩を抱き続ける少女たち──『不思議の国の少女たち』 - 基本読書
    orangehalf
    orangehalf 2018/11/13
    "「不思議の国」や「ナルニア国」といったファンタジックな世界から”帰還した後”の少年少女たちが集まる全寮制の学校での物語" おもしろそう
  • 避けられぬ運命を回避する──『ホラー映画で殺されない方法』 - 基本読書

    ホラー映画で殺されない方法 作者: セス・グレアム=スミス,ネイサン・フォックス,入間眞出版社/メーカー: 竹書房発売日: 2018/07/23メディア: 単行(ソフトカバー)この商品を含むブログを見るホラー映画というものは人が死ぬものだ。まず映画がはじまってすぐに、一人(もしくはそれ以上)殺される。この世界の”ルール”──どんな殺人者(あるいは怪異)がいて、どのような基準で人を殺すのか、どのように残忍な殺し方を、どれだけの規模でするのか──を説明する”チュートリアル”だからこの最初の一人は絶対だ。その後、映画の時間と主要登場人物の多さに概ね比例して死者数は増大していく。 なるほどホラー映画で人が死ぬのが避けられないとしたら、もし我々がいつのまにかホラー映画の世界に参加してしまっていたら、どのような行動をとったら生き延びられるのだろうか? と、タイトルでそれ以外の内容を推測するのも難しい

    避けられぬ運命を回避する──『ホラー映画で殺されない方法』 - 基本読書
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