バイデン米政権は北朝鮮に対して、前提条件なしでの話し合いに応じる姿勢をみせている。しかし具体的な提案はなく、首脳級会談も行わず、「無策の策」との指摘もある。韓国では、保守派と進歩派とを問わず、トランプ政権時代の積極策を懐かしむ声が上がる。 米国のジョー・バイデン大統領は、対北朝鮮外交において突破口を見いだそうとする意欲に欠けている。韓国ではドナルド・トランプ大統領(当時)による派手な首脳会談を懐かしむ声が上がる。 バイデン政権は北朝鮮に対して「緻密かつ現実的なアプローチ」を取り、北朝鮮側に応じる気さえあれば前提条件なしで外交交渉をする意志があると表明している。 しかし、米韓の専門家は次のように指摘する。「具体的な提案を避け、首脳級会談を行おうとしない米国の姿勢からは、北朝鮮問題を解決するというよりも、うまく対処すればよいとの意識が透ける」 北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)総書記(編集部注
![バイデン政権の北朝鮮無策にいら立つ韓国](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/9a3a0a048160b5711e6ceac49fcc9c488298743f/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fbusiness.nikkei.com%2Fatcl%2FNBD%2F19%2Fworld%2F00445%2Ffb.jpg)