偽版画「あの時、公表していれば」 丸善の対応批判―美術関係者 2021年03月31日07時21分 著名画家の偽版画が百貨店などで大量に流通していた事件。丸善書店は約17年前、偽作販売の可能性を認識しながら、公表していなかった。当時を知る美術関係者は「あの時公表していれば、今回の事件は起きなかったのでは」と丸善の対応を批判する。 偽版画流通、丸善が公表せず 大阪の画商、17年前販売か―藤田嗣治「猫の本」など 偽作は大阪府の画商の男性(52)が販売していたとされる。美術関係者は「本当に稚拙な贋作(がんさく)」と指摘。別の画商は「買う人にしてみれば、丸善が売っているんだからと信用して買ったんだろう」と話した。 現在、そごう・西武や大丸松坂屋など、この男性と取引があった大手百貨店は購入客への対応に追われている。「不正はだんだん規模が大きくなっていった。(17年前に)きちんと追及していれば」。美術関