2月24日、ウクライナへの「特別な軍事作戦」について演説するロシアのプーチン大統領(提供:Russian Look/アフロ) (舛添 要一:国際政治学者) 2月24日、ロシア軍はウクライナに侵攻した。主要な軍事施設をミサイルなどで攻撃し、空港や防空システムを破壊し、制空権を獲得した。その上で、空からの援護を受けながら、全土にわたって戦車で制圧し始めている。クリミア半島・黒海から海軍も参加している。もう軍事的には勝負は付いており、プーチン大統領は、ゼレンスキー政権の転覆と親露政権の樹立を目論んでいる。 欧米、そして日本は、ロシアの国際法違反を厳しく弾劾しているが、経済制裁を課すのみで、軍事的には手を出せない。ウクライナはNATOの加盟国でもないし、軍事力で反撃すれば第三次世界大戦の引き金を引くことになるからである。 五輪閉会式翌日にウクライナ東部に2つの「国家」を承認 北京五輪閉会式、そして