小田急電鉄(東京都新宿区)のアルバイトの男子大学生が、不正乗車防止システムを解除した定期券を使い、キセル乗車を繰り返していたことが分かった。 小田急によると、大学生は5月2日、駅の窓口で改札補助をしていた別のアルバイト学生に依頼し、通学定期券の不正乗車防止システムを解除。6月10日までの間、キセル乗車をし、他社線の運賃最大9600円を払わなかった。発覚後、大学生との契約は打ち切り、今月16日に国土交通省関東運輸局に報告した。 システムを解除する不正乗車は4月以降、全国の鉄道会社で相次いで発覚している。小田急では、定期券を持つ社員約1300人を調べたが、不正乗車はなかったという。