室井佑月・作家 イラスト/小田原ドラゴン 作家の室井佑月氏は、自らの利益のために東京五輪開催にこだわる政治家を批判する。 【今週のイラストはこちら】 * * * 3月4日の「日本経済新聞」によれば、「菅義偉首相は3日、1都3県への緊急事態宣言を延長する方針を表明した。当初は7日までの宣言期限までで解除する考えだったが、新型コロナウイルスの感染拡大防止を求める世論をみて急旋回した。東京五輪・パラリンピックや衆院選を控え、政権運営上の安全策を選んだ」そうだ。 簡単にいってしまえば政府が、衆院選で自民党が勝つためには東京五輪・パラリンピックの開催が必要で(国威発揚狙い)、東京五輪・パラリンピックを是が非でも開くためには、世論にゴマをすっておこう、としたってことだよな。 さて、それですべてが思い通りになるかしら? まず世論とのズレがある。 あたしたちは新型コロナウイルスは怖い。はっきりした治療
![室井佑月「間違いの根本」 | AERA dot. (アエラドット)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/e2a36a4bea218ea6805a6323cafe55d636b5bb18/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Faeradot.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2F2%2F2%2F1200xm%2Fimg_22a2308b898eaf632a3511b05709621a10818.jpg)