ソフトバンクの2年ぶり日本一で閉幕を迎えた2017年のプロ野球。期待通り、あるいは期待以上の成果を残した球団や、今後につながるチームづくりが進んだ球団もあれば、収穫の乏しいシーズンを送ってしまった球団もある。その背景には選手の好不調、思わぬアクシデントや運といった要素もあるが、指揮官の手腕がもたらした影響もあるだろう。そこで今年1年を振り返り、全12球団監督の働きぶりを査定したい。今回はセ・リーグ編だ。 【真中満(ヤクルト)】 評価:D ケガ人が続出して、借金を51個作って最下位に終わった。2015年セ・リーグ覇者の面影はなく、シーズン序盤からの失速に歯止めをかけられなかった。とはいえ、これを指揮官の手腕とだけ評価してしまうのはやや厳しいかもしれない。野手陣では畠山和洋、川端慎吾のケガはある程度、予想ができたかもしれないが、山田哲人しか全試合出場した選手がいない。これは指揮官の予想をはるか