福島市飯坂町湯野でモモやリンゴ、サクランボを栽培する菊田透さん(70)=菊田透果樹園園主=は、剪定(せんてい)枝を有効活用するため今シーズンから無煙炭化器を本格導入した。剪定枝を焼いて生成された炭は畑の土壌改良にも活用でき、菊田さんは「短時間に炭ができ果樹の収量増加も期待できる。環境に優しく省力化が図れるため周囲にも導入を呼び掛けていきたい」と話す。 枝の剪定は、養分を効率よく使い生育を促進したり、病害虫予防のため春までに行う。「大量に出る剪定枝をそのまま燃やせば環境への悪影響も懸念される。チップ化などの方法もあるが、機械に指を挟んでけがをしたりすることもある」。剪定枝の処理方法を考えていた菊田さんは、農業新聞を通じて山梨県の取り組みを知り、昨シーズンに試験導入した。 無煙炭化器は地面に置くタイプのステンレス製で、剪定枝を燃やすと渦を巻くような対流燃焼で炭ができる。菊田さんによると、野焼き
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