今年はいい年だった。バブルがかなり弾けてくれた。 別に経済の話をしようというのではない。日本経済はまだまだ景気がいい(ことになっている)らしいし。ただ私が日ごろから疑問に思っていた人物や組織の虚飾が暴かれ、泡のように膨れ上がった幻想がパチーンと弾けて、むき出しの真実が露になってくれた稀有な年だと思う。 オランダのチューリップ投機のように、たかがチューリップ一本に、どういうわけか家一軒建ってしまうような値がついてしまう。これをバブルというのだけれど、小泉政権のころあたりから、人間そのものにたびたびそうした現象が見られた。人間バブルというか。辛らつな物言いになるが、どう見ても大した人物でもないのに、周囲で「こいつは価値があるんだよ!」と必死に叫んでプロデュースしているという感じ。またその本人も「私は価値があるんです!」と大口を叩くものだから、だんだんとみんな「そうか。価値があるのかなあ」なんて
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