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ブックマーク / ameblo.jp/993c4s (21)

  • 『金融機関規制とギリシャ危機、そしてダウの原因不明の急落が示唆すること』

    4月の終わりにNYに行ったときのことだが。 アタマでは分かっていたつもりだったが、予想以上だったのは金融機関に対する世間の風当たりの強さ。 ちょうど某社社員の議会証言をやっていたのだが。 NYTimesなどの一般紙の一面トップ写真入りで、議会証言が取り上げられていたり。 テレビのニュースでも、金融専門のチャンネルでなくても大々的に取り上げられていたり。 (もちろんトレーディングルームではずっと生中継が流されていた) メディアでの取り上げられ方、その量は、日での想像を遙かに超えていた。 何でそんなに世論の動向が気になったかというと。 ボルカールールが実際にアメリカで法制化されるかされないか、という点で当然ながら世論の動向は重要だから。 念のためボルカールールが法制化されると。 金融機関の自己勘定取引。 金融機関によるヘッジファンドへの投資やプライムブローカレッジなどのサービスの提供。 金融

    『金融機関規制とギリシャ危機、そしてダウの原因不明の急落が示唆すること』
  • 『「『ブラック・スワン』にどう向き合うべきか」についてのパネルディスカッションに参加』

    昨日は丸の内で「金融危機後、『ブラック・スワン』にどう向き合うべきか」についてのパネルディスカッション。 リスク管理担当者の業界団体と、経済データの予測分析の専門家の団体のメンバー合わせて100人ほどを前に、4人のパネラーの一人として参加。 モデレーターはクレジット系のクウォンツアナリスト。 他のパネリストは、統計数理学の准教授と、「ブラック・スワン」の訳者である望月さん、大手会計事務所のリスク管理専門のパートナー、という重厚な布陣で。 私一人、はっきり言って浮いていました…。 「ブラック・スワン」の中では、「一番知能が高いのが人間、その次が人間の親戚である霊長類、そしてその次が白いシャツにダークスーツを着て、フェラガモのネクタイをしたバンカー」という表現が何度も出てくるので。 濃いグレーにペンシルストライプのスーツと真っ白のシャツに。 押し入れの奥から引っ張り出してきた、サイコロとバカラ

    『「『ブラック・スワン』にどう向き合うべきか」についてのパネルディスカッションに参加』
  • 『半年前に落ちた猫が跳ねる、それって生きてませんから。』

    リーマンが破綻してから、半年が経った。 正直、2年ぐらい前の出来事のような気がする。 そして、色んな意味で感覚が麻痺してきてしまっていて。 何が起こっても、大して驚かなくなってきている自分に気づく。 かつてあるトレーダーが「女王陛下の銀行」と言われたベアリングスを不正取引で破綻に追いやったときの損失額が1500億円程度。 大和銀行NYでの米国債不正取引で、大和銀行がアメリカからの撤退を余儀なくされた時の損失額が1000億円程度。 喩えが悪いのをあえて承知の上で言うと。 今起こっていることと比較すると、かつての「大事」は、子供の火遊びのようなもの。 半年という短い間にあまりに多くの出来事が起きて。 そして、半年という短い間に世の中の景色が一変してしまった。 ダーウィンは、「最も強いものが生き残るのではなく、変化に最も柔軟に対応できるものが生き残る」と言ったが。 自分が変化に柔軟に対応している

    『半年前に落ちた猫が跳ねる、それって生きてませんから。』
  • 『金融危機2.0(でもこれからVer1.0に戻ると思うけど)』

    以下の文章を書き終わった後で、この文章をブログに載せるのは止めようかな、と一瞬思ったが。 というのも、「『池・池』」の揚げ足ばっかりとっているように思われるのは、意ではないから。 でも、あえて載せることにします。 何でかというと。 この今回の金融危機の第一フェーズについて、たくさんの人が誤った理解のもとに議論を行っていることに、すごく違和感があるから。 「なぜ世界は不況に陥ったのか」の帯には。 「日経済『復活』は正しい現状把握から。」 「古い経済思想に囚われている政治家・官僚・ジャーナリストのための『世界標準』の経済学講義。」 とうたわれているので。 間違った現状把握で、間違った議論が行われることには個人的に大きな抵抗があるので。 あえて書きます。 バブル崩壊後の日は。 金融機関の(主に不動産担保の)貸出の不良債権化と、それに起因する金融機関の資の毀損。 そしてそれらの貸出に対す

    『金融危機2.0(でもこれからVer1.0に戻ると思うけど)』
  • 『バーナンキも警告する商業用不動産市場』

    以前より商業用不動産向けローン、あるいはその証券化商品であるCMBSの市場が壊れ始めている、という話をしていたが。 バーナンキFRB議長は今月3日の上院銀行委員会で、商業用不動産市場で危機が起きつつある、と警告。 さらにアトランタ連銀のロックハート総裁は昨日、マイアミで講演し。 「商業用不動産市場の下落が、すでに緊張状態にある金融業界に更なる下方圧力となる可能性がある」と言及。 「全ての商業用不動産のセクターが問題に直面しており、(リファイナンスしようにも)去年の後半からCMBS市場は機能不全だ」と述べた。 アトランタというかテキサスって、アメリカ不動産ファンドマネージャーの集積地。 AIGの決算発表を見て、某日の経済紙はCDSの問題にばかり言及していたが。 決算資料を見て、金融市場がネガティブに反応したのは商業用不動産向けローン・CMBSの損失。 200億ドル、約2兆円のポートフォリ

    『バーナンキも警告する商業用不動産市場』
    pal-9999
    pal-9999 2009/03/06
    いい記事だぁ。しかし、商業用不動産の下落でまたCDSのデススパイラルが始まるのに、なんか市場は静かなんだよなぁ。もっとパニックになるかと思ってたのに。
  • 『「世界はなぜ不況に陥ったのか」を読了:その3、金融機関のカウンターパーティリスク管理について』

    「世界はなぜ不況に陥ったのか」を読了:その3、金融機関のカウンターパーティリスク管理について | 紺ガエルとの生活 ブログ版日々雑感 最後の空冷ポルシェとともに 住宅バブルの発生の経緯について書こうと思ったが、その前に。 書では、金融機関はデリバティブ取引のカウンターパーティーリスクをあんまり心配していなかった、あるいはヘッジしていなかった、という言及がなされている。 CDSは債務不履行のリスクを取引しているのに、そのCDSでプロテクションを売っている投資銀行の債務不履行リスクをヘッジしていなかった、そんなの素人が考えても抜けていることぐらい自明でしょ、リスク管理の専門家なのにアホか、という意味のことが書かれているけれど。 これも大きな誤解で。 ISDA(International Swaps and Derivatives Association)、デリバティブ取引の総元締め、が発表し

    『「世界はなぜ不況に陥ったのか」を読了:その3、金融機関のカウンターパーティリスク管理について』
    pal-9999
    pal-9999 2009/03/01
    詳しい
  • 『「なぜ世界は不況に陥ったのか 集中講義・金融危機と経済学」を読了』

    「なぜ世界は不況に陥ったのか 集中講義・金融危機と経済学」、池尾和人、池田信夫共著を読了。 ちなみに私は池尾先生には大学時代金融論を教えていただき、先生の授業によって金融業への興味をかき立てられてこの業界に入ったので、大変お世話になった恩人と言っても過言ではない。 このは基的に良著なのだが、実際に実務に関わっている人間から言わせていただくと、今回の金融危機を引き起こしたいくつかの重要な点が抜け落ちている、ように思われる。 揚げ足をとるのが目的ではないが、「マスコミや政策担当者はちゃんと経済学を理解してもらわないと困ります(池田氏)」と書中ではっきりとおっしゃっているので、政策提言される学者の方にもしっかり金融実務を理解して頂くために質的でないことも含めて指摘しようと考えます。 違う言い方をすると、このお二方に対する私個人の期待値が極めて高いので、若干揚げ足取りになるようなことも言わ

    『「なぜ世界は不況に陥ったのか 集中講義・金融危機と経済学」を読了』
    pal-9999
    pal-9999 2009/02/26
    池尾先生の金融論から興味をもった人だったんだ
  • 『金融危機は新たなフェーズへ』

    「借りた金も返せないかもしれないのに、株主に払える金なんかあるわけないじゃん 」と、去年の秋にこのブログで書き。 昨年末も、こう書いた(詳細は元ネタ参照 )。 株式は、企業の剰余価値の分配を受ける権利なので。 借りた金返してからでなければ、当然に分配を受けることは出来ず。 債券価格の下落、信用スプレッドの拡大が続いているうちは。 貸した金返せる可能性が低下している、ということなので。 剰余価値の表象たる、株価が上昇するわけがなく。 だから、信用スプレッドの改善が見られないうちに、株価が上がるなんてことはあり得ない。 週末、ウェブで米国企業のDebt/EBITDA比率の推移を探していたら。 たまたま某超有名大手アセットマネージャーのレポートが見つかり。 読んでいたら、全く同じことを彼らも言っていた。 米国クレジット市場見通し 「今は社債、株はその後で」 「株式アナリストは、これまでクレジット

    『金融危機は新たなフェーズへ』
  • 『で、今後どうなるかというと。』

    で、今後どうなるんですか、という質問をコメント欄で頂きましたが。 基、変わってないでしょ。 というか、まだまだ酷くなるよ。残念ながら。 リーマンショックが9月半ば。 通常、企業が実体経済の悪化を感じ取って雇用調整を行うまでには、タイムラグがあるので。 個人消費に格的な影響が出始めるのは、ここからが番。 ここ1ヶ月ぐらいでしょ?テレビでやたらと「非正規雇用者問題」が語られ始めたのは。 そして、まだ実際には影響を受けていない人たちも、財布のひもを締め始める。 10月の失業率は、予想外の3.7%と、前月の4.0%から改善したが。 有効求人倍率は、0.80倍と前月比-0.04、前年同月比-0.10。相当の悪化。 非正規雇用者の割合は、ここ10年で10%以上増加。 98年の23.6%から08年は34.5%。 (厚生労働省 労働力調査 http://www.stat.go.jp/data/rou

    『で、今後どうなるかというと。』
    pal-9999
    pal-9999 2008/12/15
    引き続きベア
  • 『もう一つの巨大な市場規模の証券化商品が溶け始めた』

    USのCMBSが溶け始めた。 CMBS、つまり商業用不動産向けローンを証券化した商品のこと。 市場規模、2007年でおよそ9000億ドル 。 つまり、90兆円マーケット。 サブプライムローンABSの市場規模が、2007年で5900億ドル程度 だから。 1.5倍以上の規模がある、巨大マーケット。 このマーケットが溶ける、ということは。 証券化商品の1つのカテゴリーが急激に値を下げる、というだけでなく。 アメリカ不動産市場が溶ける、ということに他ならない。 CMBXというインデックスがあるのだが。 ここ1週間ぐらいで、大暴落、というか、スプレッド超ワイドニング。 昨日一日でAAA格のスプレッドが120-130bpsぐらい広がって。 なんと、500bps以上に。 っていうか、こんな感じだよ。 BB格なんか、4800bps、つまり利回り48%なんて訳わかんない数字に。 http://www.ma

    『もう一つの巨大な市場規模の証券化商品が溶け始めた』
    pal-9999
    pal-9999 2008/11/21
    商用不動産メルトダウン警報。
  • 『借りた金も返せないかもしれないのに、株主に払う金なんてあるわけないじゃん』

    サブプライム、証券化、とも杓子も言うので。 レバレッジドローンについては、あんまり語られていないけど。 相当大変なことになっている。 今月初めの記事の中 で、レバレッジドローンについても軽く触れたが。 サブプライム危機のせいで、1年かけて額面の85%程度まで、レバレッジドローンが売られてきていたが。 9月末から10月頭にかけての2週間で、さらに10%値を下げて、75%程度まで下落した、と書いた。 先日ダウが大幅下落して、70%ぎりぎりのところまでさらに売られたが。 ダウが急反発したときに、戻るかと思いきや。 その日一瞬、10ポイントぐらいマーケットは戻したものの、戻り売りにしてやられて。 史上最大に米株が戻した日にも、マーケットは結局改善せず。 その後、ついには60%台半ばまで売られている状況。 すなわち、保有しているレバローンは、額面の3分の2の価値しかない、ということになる。 例えば

    『借りた金も返せないかもしれないのに、株主に払う金なんてあるわけないじゃん』
  • 『激動の1週間、でもいつ終わるのかは全く不明』

    強烈な1週間だった。 投資銀行が相次いで銀行持ち株会社化、増資へ。 市場での資金調達に頼ると、資金繰り不安から市場で足下見られるので。 PDCFのような臨時の手段ではなく、PermanentにFEDから資金が取れるような形にする、ということと。 レバレッジ比率の低下を余儀なくされ、ROEの低下が目に見えているので。 レバレッジが低くても儲かるように、資金調達コストの削減を図らなければならず。 低利安定的な資金調達手段である、銀行預金を獲得したい、という意図。 加えて、今後地銀がどんどん統合されていくことになるので。 (旧)投資銀行が持つ、RTC処理に当たって培った不良債権処理と証券化のノウハウの蓄積が必要とされることとなり。 さらに、きれいになった地方金融機関の受け皿にもなれる、というのが銀行持ち株会社化の大まかな狙い。 そして、追加資調達。 銀行持ち株会社化するには、レバレッジ比率を下

    『激動の1週間、でもいつ終わるのかは全く不明』
  • 『政府・日銀は円担保で米国債を貸し出すクロスカレンシーレポを行え』

    対岸の火事を見物している、野次馬みたいな気分の人が多いのかもしれないが。 カウンターパーティリスクが怖くて、疑心暗鬼で超短期の取引でもインターバンクで金が回らず。 市場参加者全員が手元流動性を出来るだけ確保しよう、としているので。 手元資金の過不足を金融機関でやりとりする、ドルのインターバンク市場が全く機能していない。 それがどうした、日と何か関係あるのか、と思うもしれないが。 ここしばらく、日企業の資金需要は強くなくて国内の貸金業務では儲からなかったメガバンクは。 海外でのローンポートフォリオを拡大させてきた。 というのも、国内貸出業務と違って、格付け対比でのスプレッドも厚く。 また、海外金融機関がサブプライム問題の影響を受けて、貸し渋り始めていたので。 資金需要も旺盛だったからだ。 というか、海外金融機関向けの貸出が一気に伸びた、という言い方が、適切かもしれない。 たとえばMUFG

    『政府・日銀は円担保で米国債を貸し出すクロスカレンシーレポを行え』
  • 『ご期待に沿えず申し訳ございません(笑)』

    時節柄、淡い期待(?)を持って弊ブログを覗きに来ている方も多いように見受けられる今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか? 人使いの荒い会社に今だバリバリ働かされておりますが、何か?(笑) 某国政府筋の方とお話する機会があり。 エージェンシー救済策のキーポイントは何になるのか、と伺ったところ。 金融市場の安定、モーゲージアフォーダビリティの向上と、救済コストの最小化、の3点だということだった。 金融市場の安定と、救済コストの最小化、というのは極めて分かりやすいが。 「モーゲージアフォーダビリティの向上」、というのが実はとてつもないキーワードで。 要するに、消費者が家を持ちやすくし、長期的に住宅市場を回復させる、ということなのだが。 例えば失業率が上がったり、個人消費が落ち込んだり。 給料が下がったり、、金利が上がったりすれば、モーゲージアフォーダビリティが低下。 また、消費者のセンチメント

    『ご期待に沿えず申し訳ございません(笑)』
  • 『「ルポ 貧困大国アメリカ」における情報操作』

    「ルポ 貧困大国アメリカ」、堤未果著 、をしばらく前に読了したのだが。 黙っていようか、とも思ったのだが。 やっぱり、黙っていられなくて。 指摘することにします。 かなりひどい情報操作。 「新自由主義が貧困の拡大をもたらす、その典型例がアメリカで、その現実を直視して日もその轍を踏まないようにしよう」というのが書の主張。 プロローグで、「サブプライムローンが払えず家を追い出され莫大な借金だけが残った」と感情的に書かれていて。 この著者は、アメリカのモーゲージのノンリコース性を全く理解していない、困った人だな、と最初に感じて。 (ご存じだと思いますが、ノンリコース性の説明についてはこちら みてください) ちょっと慎重になって、データ出典等を注意して読み進んでいくうちに。 あまりに露骨に、統計データを自分の都合よく解釈しようとしていることを、発見してしまった。 これは、確信犯でしょ…。 一番

    『「ルポ 貧困大国アメリカ」における情報操作』
  • 『ソブリンウェルスファンド』

    <ソブリンウェルスファンドが必要とされる理由> 高齢化社会の到来が予測され、歳入の伸びが限定されると増税もしくは社会保障給付の削減につながる 国家としてリスク資産を積み上げて積極運用する必然性 例: 中国、日に15年遅れで高齢化が進行、ただし国富の蓄積が15年で現在の日の水準に追いつかない可能性大 <規模> 現時点でSWFは2.9兆ドル規模(ただしSWFの定義の仕方による)、29ファンド そのうち石油・ガス資源を主な原資とするSWFは2.1兆ドル規模 <主要SWF> 石油・ガス資源系: UAE(アブダビ投資庁、8750億ドル)、ノルウェー(政府年金基金、3800億ドル)、サウジアラビア(3000億ドル)、クウェート(2500億ドル) それ以外: シンガポール(GIC、3300億ドル、Temasek、1592億ドル)、中国(CIC、2000億ドル) <SWFとその他のファンドとの比較感>

    『ソブリンウェルスファンド』
  • 『金融機関の資金繰り、まだ予断を許さず』

    いつも通り、個人的な意見ですので。念のため。 イースター頃に、「相場は底入れか」、と思い。 エントリにもまとめた が。 バランスシート縮小圧力・資産サイドのボラティリティと比べて過小な資・資金繰りに対する不安、という今回の危機の3点セットが、解決される可能性が高まってきた、というのがその論拠だった。 その後、エージェンシーの増資ではなく、UBS/リーマン/WaMuへの増資が発表され。 CDSインデックスも、大幅縮小。 個別金融銘柄CDSは、ものによっては数百bpsタイトニング。 日経も、1000円弱ほど上昇。 アメリカ株、特に金融株は、冴えなかったけど。 米国債は、大幅金利上昇。 まあ、予想は当たっていたわけだ。 しかし。 先週から、慎重な見方に再び転じた。 別に、金曜日のNY株見て、びびったわけではなく。 4月に入って、クレジット市場でポジション取っている人には、「コアポジションはショ

    『金融機関の資金繰り、まだ予断を許さず』
  • 『サルでも分かる信用収縮』

    あなたが1億円のアパートに、1億円投資するとする。 家賃収入は600万円。 そして、仮に1年後にそのアパートを1億円で売却できるとすると。 あなたの1年後のリターンは。 1億円が1億600万円になるわけだから、6%。 サルでも分かる。 じゃあ。 借り入れを行って、レバレッジをかけてみよう。 あなたは、1億円のアパートに、3000万円だけ投資する。 そして、1年間、7000万円を3%で借りることにした。 家賃収入は変わらず、600万円。 そして、1年後に1億円でアパートを売却。 1年後のリターンは。 物件売却と家賃収入の1億600万円の現金を得て。 7000万円とその利子210万円、7210万円を返済。 手取り、3390万円。 当初投資額が3000万円だから。 3390万円÷3000万円で、113%。 すなわち、13%のリターンを得る。 借り入れを行うと、リターンは倍以上に。 これが、レバレ

    『サルでも分かる信用収縮』
    pal-9999
    pal-9999 2008/04/13
    わかりやすくていいなぁ
  • 『相場は底打ち?』

    いつものことですが、筆者の個人的な意見なので。 ご利用は、計画的に。 週末、ここしばらくの相場について、思いを馳せていたのだが。 もしかして、相場はここで反転したかも知れない、という気がしてきた。 というのも。 Fed Fund金利からコアCPIを引いた、実質金利では、既にマイナス金利に。 Term Securities Lending Facility(TSLF、証券貸しファシリティ)では、2000億ドルを上限にエージェンシー債、エージェンシーMBS、AAA格のノンエージェンシーMBSを担保として受け入れ、米国債を借りられることに(もちろん時価換算で)。 http://www.ny.frb.org/markets/tslf_faq.html Primary Dealer Credit Facility(PDCF、プライマリーディーラー向け担保貸しファシリティ)では、上限なく投資適格の社債

    『相場は底打ち?』
  • 『ベア実質破綻は、人災だ』

    いつものことですが、文は筆者の個人的な意見です。 ご利用は、計画的に。 ベアが、実質破綻。 木曜日60ドルだった株が、金曜日には半値の30ドルで引け。 日曜日には、何と2ドルで買収されることに。 投資銀行の給料って、かなりの部分が株で支払われるので。 それも、すぐに売れない株。 だから、従業員は基的に自社株を大きくロングしている。 それが、いきなり、30分の1になったら。 目も、当てられないよ、マジで。 何年働いても、引退できないじゃん。 全く、他人事に、あらず。 自社株は、売れるようになった時点で、すぐ売らなきゃ。 正直、ベアはFEDの失策によって、破綻させられたと思う。 以前も書いた が。 つい6日前に発表された、2000億ドルの資金供給を行う、TSLFは。 実質、ベアを破綻の淵から救い出すための方策だったのに。 担保資産の掛け目も決まっていないという、極めて詰めの甘い状態で、発表

    『ベア実質破綻は、人災だ』
    pal-9999
    pal-9999 2008/03/18
    ここ100年くらいで3番目くらいに酷いやらかし議長になりつつあるバーナンキ