『「ルポ 貧困大国アメリカ」における情報操作』

「ルポ 貧困大国アメリカ」、堤未果著 、をしばらく前に読了したのだが。 黙っていようか、とも思ったのだが。 やっぱり、黙っていられなくて。 指摘することにします。 かなりひどい情報操作。 「新自由主義が貧困の拡大をもたらす、その典型例がアメリカで、その現実を直視して日本もその轍を踏まないようにしよう」というのが本書の主張。 プロローグで、「サブプライムローンが払えず家を追い出され莫大な借金だけが残った」と感情的に書かれていて。 この著者は、アメリカのモーゲージのノンリコース性を全く理解していない、困った人だな、と最初に感じて。 （ご存じだと思いますが、ノンリコース性の説明についてはこちら みてください） ちょっと慎重になって、データ出典等を注意して読み進んでいくうちに。 あまりに露骨に、統計データを自分の都合よく解釈しようとしていることを、発見してしまった。 これは、確信犯でしょ…。 一番

[yuiami]

ルポ 貧困大国アメリカにおけるデータのcherrypicking. キューバの平均寿命などの統計操作。

[SyncHack]

どちらかというと揚げ足取りに見えないことも無い。こまめに反論する分にはいいと思うけどデータの一部を見せられてもな。

[setamise]

実際にこの本を読んでの感想→良い部分も多いが、煽るための演出も目立つ。またグローバル経済への批判の仕方も杜撰。これだけで分かった気になるのは良くない

[sarutoru]

11％増加の記述は英語元記事があるかも、1刷P128に疑問があり(後に誤植と判明)気になり元記事を調べると http://www.businessweek.com/magazine/content/01_21/b3733064.htm ←この記事同様、英語では例示した数字を基点に変化を表すこと多し

[nosem]

　数字だけで判断するのは危険だな

[udy]

良エントリ。

[k-takahashi]

『上手なプロパガンダの仕方を学びたい方に、是非おすすめします』　

[Baatarism]

「自分の主張を正しいものにするために、データの都合のいいところだけ上手く持ってくる」手口を使ってるそうです。「ダメな議論」の例として使えるかな？

[uumin3]

統計のごまかしは終わりがないようで。いい記事