全米13の州で解禁されているスポーツブック(カジノで行うプロやアマチュアのスポーツに対する賭け)の賭け金は、毎年増加している。これは、今後のアメリカのカジノ経営の行方を占うだけでなく、環太平洋のなかで最も出遅れた日本のカジノについても参考になりそうだ。 シーズンによって差はあるが、1949年から合法化されているネバダ州の場合、コンスタントに毎月200億円から600億円の賭け金がプロやアマチュアのスポーツに投じられ、その7%前後の数十億円が、カジノ側に残る粗利益として計上されている。 しかし、注目すべき点は、ネバダ州以外のスポーツブックだ。例えば、ニュージャージ州においては2018年の6月に解禁となり、まだ1年半の歴史しかないが、すでに毎月400億円近くの金が賭けられ、まもなくネバダ州のそれを抜かすという予測もされている。 あるいは、大都市フィラデルフィアを抱えるペンシルバニア州では、ほぼ1