クー:私も、あったと聞いたことがあります。大蔵省です。けれど、私はまったく知りませんでした。大蔵省からの電話を受けた役員は、話を聞くだけ聞いて現場には伝えなかった。知ったのは何年も経ってからです。しかも、電話を受けた本人からではなく、たまたまそのとき、近くで電話を聞いていた別の役員から、そういえば昔こんなことがあった、と教えてくれたのです。 船橋:野村総研は大切にしようというのが、野村の本社にもあったんですかね。 クー:だから、なかなか辞められないんですよ。 多様な背景と知識のある人々が集まるシンクタンク 船橋:総研でG7の国々の連携のプログラムをつくったことがありましたね。 クー:それが、さきほど申し上げたT5、シンクタンク5での話です。 船橋:そうだったんですか。ところが、野村はそこから抜けてしまったものだから、今度は東京財団の竹中平蔵さんがT7を作ろうとして、G7各国のシンクタンクの
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