西宮球場上空の米軍機も高校野球を祝福? いえいえ、観客席などにDDTを散布中(28回大会) (c)朝日新聞社 @@写禁この記事の写真をすべて見る 今年は「高校野球100年」。戦後、米軍がDDT(農薬や殺虫剤として使われる有機塩素化合物。現在は国内での使用禁止)を撒いても、観客は熱狂していたその高校野球の歴史を振り返る。 高校野球の発祥、全国中等学校優勝野球大会が始まったのは1915(大正4)年。朝日新聞の田村木国(もくこく)記者によれば、企画を思いついて名物記者の長谷川如是閑(にょぜかん)、村山龍平社長に相談、30分ほどで大会開催が決まった。昔の会社は話が早い。 大阪・豊中グラウンドで始まった1回大会。観客席ではすでにカチワリ氷(5銭)が売られていた。決勝は延長13回に京都二中がサヨナラ勝ち。敗れた秋田中は「京都軍バンザイ」をとなえ、観衆を感動させる。翌日のパレードは市民があふれ、京都の四