中国最大手の銀行、中国工商銀行は、現在の賃借契約が終了する10月に米ニューヨーク市のトランプタワーの占有スペースを縮小する計画だ。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。トランプ・オーガニゼーションにとって頭痛の種となる可能性がある。 中国国有銀行の工商銀は、資産規模で世界最大の銀行であり、トランプ米大統領の同族会社であるトランプ・オーガニゼーションと共に、トランプタワーで最大のオフィステナントの1つ。関係者によると、現在同タワーの3フロアのスペースを使用する工商銀は、幹部のオフィス向けに1フロアを残して撤退する計画だ。 計画が非公開として匿名を条件に語った関係者によれば、工商銀はマンハッタンのミッドタウンにある別のビルでもスペースを賃借しており、そこにニューヨークの拠点を統合する方針という。 トランプ・オーガニゼーションの広報担当者アマンダ・ミラー氏にコメントを求めたが、返答はない。工商