日本の書店には多くのビジネス書が並んでいますが、人気図書のなかには、アメリカの超有名戦略コンサルティングファームであるマッキンゼー・アンド・カンパニー社(以下「マッキンゼー」)の出身者による著書が少なくありません。マッキンゼー出身者は、勉強熱心なサラリーマンや〝意識高い系〟の若者たちから絶大な支持を得ており、さながらビジネス界のアイドルのような扱いです。 たしかに同社は、93年にもわたって世界の名だたる企業と肩を並べ、トップクラスの頭脳を持った2万7000人もの従業員を世界中の拠点に抱えたアメリカを代表する企業のひとつです。おそらく、クリーンで近代的、そしてアメリカの自由を体現しているかのようなイメージを持つ人も多いのではないでしょうか。 ところがマッキンゼーなど英語圏の大手戦略コンサルティングファームは、そのようなイメージとはかなり違う面を持っているのも事実で、同社が民間企業だけではなく
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