新型コロナウイルス感染症の拡大により、中国では、飲食店や観光施設、レジャーなどの休業に加え、学校や学習塾の休校が目立っている。従来の教育機関に代わる存在として、オンライン教育に注目が高まっている。 国家教育部は1月27日、「2020年春学期の授業開始の延期に関する通知」を出した。さらに1月29日には、小中学校の休校期間中は、オンライン授業を受けることで学習を継続するとした方針をウェブサイトに掲載した。これを受けて、新東方在線や学而思網校、有道精品課、VIPKID、跟誰学など、中国国内の主要なオンライン教育サイトは、相次いで学生向けに無料オンライン授業の提供を開始した(添付資料参照)。 オンライン教育は、距離と時間の制約を受けずに世界中の教育リソースを活用できるほか、何度も繰り返し学習できるなどの利点がある。中国では、新しい教育手段の1つとして10年ほど前から普及してきており、近年では、K-