「医薬品の製造原価そのものが企業秘密」(安倍晋三首相)、「医薬品の製造原価や研究開発費など企業にとって機密性の高い情報を出していただいている」(塩崎恭久厚生労働相)―。異常な高薬価の値下げと、算定プロセスの見直しを求める日本共産党の小池晃書記局長の質問(6日、参院予算委員会)に対し、製薬業界寄りの答弁が繰り返されました。その背景には、何があるのか―。 “よき理解者を” 製薬会社の業界団体、日本製薬団体連合会(日薬連)が入居する東京・日本橋のビルに、製薬産業政治連盟という政治団体が同居しています。設立趣旨書に「政治の場によき理解者を求め、政治活動を支援」すると明記して2000年5月に設立されました。 同政治連盟の政治資金収支報告書によると、毎年、5~6回のセミナー(政治資金パーティー)を開催、5000万円前後を集めています。このうち、ほぼ3分の1は、日薬連会長会社の大日本住友製薬、副会長会社
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