日本は海に囲まれた島国で地震大国だ。大地震や大津波で多数の犠牲を出してきたし、これからも必ず起きる。それに備えるために「災害時多目的支援船」つまり病院船が必要だ。 感染症患者の隔離が可能 東日本大震災などで経験したように、大災害時には鉄道や道路などの陸上交通は寸断される。どうしても海からの支援を考えなければならない。その時に内科、外科などの診療科目を備えた「海に浮かぶ総合病院」が役に立つ。 今回の新型コロナウイルスのような感染症にも対応できる。トイレなどを備えた個室を完備し患者の隔離を可能にする。クルーズ船での感染拡大が問題になったが、クルーズ船の設備は感染を阻止するために造られたわけではないし、乗員も訓練を受けていない。うまくいかないのは当然だ。 その点、はじめから隔離を前提に造られ、医療スタッフが完備した病院船があれば、たとえば今後、クルーズ船などで感染症患者が発生した際にも移乗させて
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